お題

□05呼び出し放送
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*呼び出し放送*



まったく。エラい目あっちゃいました。



あの後ソッコーで二年C組に落とし物box届けて(04落とし物box参照)、そしたらバッタリと保健委員の麻衣に出会って、いつメンは先教室行っちゃうし。ドタバタで走りまくって痛い。


やったあ教室だとか思って入ったら黒板消しパァンッて。いつメン+aのクラスメイトのみなさん大ウケ。後ろから来た麻衣がめっさ激怒してたけど。



「あははお前ら覚悟できてんの」(注:麻衣


「「「ひィッ…」」」


「紗希ならともかく、毎日保健委員で頑張ってるあたしに対しての態度って、そんなもんなの?じゃあ聞くけど、お前ら今まで保健委員やったことあるの?居たら一緒に抗議してほしいトコだけど、今は全員そっちの味方だもんね」(注:麻衣


「「「ひィィィ…」」」



え。なに、私ならともかくって。どんだけバカにされてんだ私。



「あーあ。あと1分で先生くるんだけど。どーしよっかな」



「「「ひいいいいいい」」」



うわっ!窒息して倒れたクラスメイトが続出!ちょ、やめ、やめてよ麻衣。不気味なオーラ出てるから。



その時、救いの女神が



「ふあーあ。ねっむいわねえ。あら、どうしたの?」



先生参上。みんな乙です…。


あー息苦しい。いつメンと日番谷くん以外はみんな倒れてるor倒れた。


その後救いの女神先生(乱菊ティーチャー)が
気合いでみんなを起こし、授業がスタートした。ふー。あっついあっつい。





――――
―――――
――――――……


おひるごはん。麻衣と一緒に。


悪魔の麻衣と食べるのは慣れている。(失礼



ピンポンパンポーン

 ―――三年B組、川口紗希さん。至急職員室まで来てください。繰り返します、三年B組…――



「へ」


「え。なに、アンタ悪いことでもしたの?」


「してないからっ!!」


「そんな力むなって。行ってらっしゃい」


「へ。麻衣は」


「ごはーん」


「……はぁ」



うわぁ。全校の前でとか、勘弁してよ


でもホントに悪い事してないし…はぁ。












「なんですか先生」


「…川口。この成績はなんだ」


手に持っているのは成績表。


「たまたま成績をつけていたら、お前、この点数はなんだ。こんなんで進学できると思ってるのか」


「…」


「呼び出してすまなかったが。おチャらけてばっかじゃダメだぞ。勉強にも集中するんだ。もうこんな時期だしな」


「わかって、ます」


「…はぁ。今度の個別懇談会までに単元テストをやるから、そんとき頑張りなさい」



はい、とうなずくと、先生に下がっていいと言われた。どこぞの部下だ、私は。


でも…あぁ、なんかショック








憂鬱にすぎる12月の風は

時に心をも凍らせて 決断を鈍くさせた




06ヘツヅク


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