短編や企画作品

□ミーだけを・・・
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「フラン。急に呼び出してどうしたの?」


咲が居るのはフランの部屋。


「咲ー。なんで、堕王子とばっかり話してるんですかー?」


「えっ。」


―がしっ。


フランに掴まれた私の腕。


「咲。いつになったら、ミーだけを見てくれるんですか?」


フランの目はいつものあの優しい目ではなく見るからに怒っているような瞳。


「わ、私はフランだけを見てるよ!」


「だったら、ミー以外の男の人としゃべらないでください。」


「で、でもそれって無理じゃん!」


「咲は、ミーの部屋にずっといればいいんですよー。」


フランの口角が上がったのが分かる。


「だってそうすれば、咲はミーだけしか見れないですもんね。」


あぁ、いつから道を踏み外してしまったのだろう。


「それとも、逃げないように咲のその足ミーが切り離してあげましょーか?」


私は、私は・・・・・


―ズシャッ


「これで、ミーの部屋からは出れませんねー。」


只私はフランのことが好きなだけなのに。


「咲ー。何で、泣いてるんですかー?そんなに堕王子の方がいいんですかー?」


フランのその一言、一言がイタイ・・・・・。


→あとがき
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