短編や企画作品

□幸せのその先に
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幸せのその先に






「骸ー!!」


いきよいよく骸に飛び付く咲。


「クフフ。何かあったんですか?」


「んーとねぇー。ただね、骸に会いたかっただけ」


「クフフ。全く、咲はかわいい事を言いますね」


馴れた手つきで咲を抱き寄せる。


「ねぇ骸。」


「何ですか?咲。」


「復讐者の牢獄に行かないでよ。」


「安心してください。咲をおいて、復讐者の牢獄に行くわけないじゃないですか!」


「絶対の約束だよ。」


「分かりましたよ。」

















―――――――――10年後


「あの約束したのに、復讐の牢獄入るってどーゆーことだし」


一人、家で牢獄から出て来る事を待っている咲。


「咲さーん。ししょー連れてきましたー。」


そう言って現れたフラン。


「フランのバカししょーは?」


「咲。バカは余計ですよ。」


そう言って、フランの後ろから現れた骸。


「だって、約束したのに破る骸が悪い。」


「それは、すいませんでしたね。」


「まぁ、おかえり。骸。」


「只今戻りました。咲。おチビは、あっちへ行きなさい。」


「骸。出してくれたフランに、それはないんじゃないの?」


「あ、そこは、気にしないで下さーい。ミーは馴れてるんでー」


「ごめんね。フラン。」


そのままフランは、骸と咲の居る部屋から出て行った。


「咲。我慢強く待っててくれてありがとうございます。」


紗羅の額に優しくキスを落とす骸。


「今度は、一人ぼっちにしないでよ」


「もちろんですよ。」



−END−

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