短編や企画作品
□近くて遠い
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近くて遠い
「ハァー・・・・・。宿題もって帰るの忘れてリボーンに怒られるとかツイてねー。」
ガラガラガラ―――――――。
ツナが教室に入ろうとすると1人の人陰があった。
「平沢・・・・・・・さん?」
声をかけても返事がなかったため静かに近ずいてみる。
「寝てるし。」
寝ている咲のそばで静かに笑うツナ。
(よくかんがえてみたら、この間山本と帰ってたし、なぜか昨日は獄寺君と図書室にいたし!!オレが告白したところで勝ち目ないしー!!)
「はぁ・・・・・・。」とため息を付くツナ。
(よーく見ると平沢さんてまつげながい。。。。。。てゆーかなにみてんだオレーーーーー!!)
かってに暴走するツナ。
ガタッ!!
「いってーー。・・・・・・・あっ・・・・・・・・。」
「スゥ・・・・・・・・。」
こんなにうるさくするツナの声でも起きない咲。
(きっと、山本や獄寺君は平沢さんのことすきなんだろーなー。)
咲の近くまで戻るツナ。
(でも、平沢さんの隣の席になれてよかったー。)
そう思いながら自分の机の中から宿題のプリントを探す。
「あった・・・・・・・・。」
プリントを鞄に入れそのまま動作をとめる。
(やっぱり平沢さんかわいいな//)
ツナは時計を見て驚く。
あと5分で校門がしまってしまう。
(あゎゎゎゎ。どーしよ。これは起こすべきだよね。)
深呼吸をする。
「平沢さん・・・・・・・!起きて!校門しまっちゃうよ。」
「・・・・・ムニャ。あっ、・・・・おはよー沢田君。」
眠そうな目をこすり挨拶をする。
「おはよう。平沢さん。」
(わーわー。ちょっとねぼけてるー。かわいー。)
時計に目をやる咲。
「あと3分で校門・・・・・・あっ!ツナ君急がないと、校門しまっちゃうよ!!」
「そうだった!!」
鞄を持って教室を出ようとするツナを呼び止める咲。
「ねぇ沢田君。今日、一緒に帰らない?」
「いいよ。平沢さん。取りあえず、校門まで走ろう。」
「うん。」
(わーわー。平沢さんと帰れるー。)
ツナは1人ココロの中で暴走してたのだった。