捧げ夢&頂き物
□それでも愛し続けてしまう
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ヴァリアー邸のある一室にこもった一人の少女と金髪の少年。
「名前♪王子が長期任務だからって外出んなよ。」
「わかった。部屋からは1歩も出ないよ。」
こうなったのは、数ヶ月くらい前に遡る。
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「ねぇ名前。」
「どうしたのベル?」
ヴァリアーはベルと同い年なのは名前だけで、何かと共に任務をこなしたりしていた。
「王子さ、名前のコト好きなんだけど。」
「ゴメンベル。今はそうゆう風には思えないんだ。」
あの時断っていなければ、こんなことにはならなかったのかな?
「なに?王子がキライなわけ?」
「そういうわけじゃないよ!ベルのこと!?」
名前の首筋にベルのものらしきナイフが添えられる。
「ねぇ、王子のコトスキじゃないなら、王子と居ればスキになるんじゃないの。」
その言葉の後から私の自由はなくなり、ベルの部屋で過ごすことになった。
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「んじゃ、名前。王子行って来るから。飯はカマに任せてあるからよ。」
「コクリ」
その合図を確認したらベルは自室を出て任務へと向かった。
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