短編や企画作品
□告白、(息が止まる一秒)
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初めて獄寺君を見たのは、転校してきた日。
そのときは、只の不良だと思っていた。
テストでもいつも1位でとっても頭が良くて怖そうなイメージからは想像も出来ないあの笑顔。
だんだん私は、獄寺君に惹かれて行っていた。
2年になっても同じクラスで、正直ビックリした。
そのとき、たまたま獄寺君と隣の席で。
「獄寺君。また同じクラスだね。」
「んあぁ。平沢か。」
『平沢か。』って只、苗字を呼んでくれるだけで、私はとても嬉しいんだ。
委員会の仕事で下校が遅れて辺りが暗かった時。
あの時私は、突然チンピラに絡まれたもんだから、驚きすぎて何もできなかった。
「ねぇ。俺たちと遊ぼうよ。」
「どうせ、1人なんでしょ。俺たちが送ってやるからよ。」
脳内は『逃げろ』と警報を鳴らしているが、足が竦んで動けない。
「てめェら。平沢に近づくんじゃねぇ。」
そんなとき現れたのは獄寺君。
「わりィが、こいつは俺の連れだからな。」
嘘でもそういってくれたことがとても嬉しかった。
「ッチ!」
私をナンパしようとしてた人たちは消え、私と獄寺君の2人だけとなった。
「おい。平沢。大丈夫かよ。」
「ぇ、ぁ、ありがとう!」
「あ、あぁ。平沢ちまで送ってく。///」
「いいよ!迷惑かかっちゃうし。」
「平沢も女子だろ。だから・・・・その・・・・///」
「あ、ありがとう!それとちょっと話聞いてもらってもいい?」
告白、(息が止まる一秒)
(私、獄寺君のことが好き!)
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