NOVEL
□いつもと違う彼
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「どうしたの!?」
和也「ん〜ちょっと呑んできた。」
ちょっと〜?
和也はそんなにお酒弱くないからきっとかなり飲んだに違いない。
和也は明らかにご機嫌で呂律も回ってない。
足元は少しフラついていて危なっかしい。
そんな心配をしているとカクっと足が曲がって体制を崩した。
私はなんとか和也の体を支えて倒れるの防いだけど
力の入ってない和也の体はかなり重くてドスンと大きな音をたてて
そのまま一緒に倒れしまった。
(いったーい!)
声にならない痛みが私を襲う。
なのに和也は私の上に倒れこんだまま動かない。
お酒の臭いを含んだ和也の息が私の首にあたる。
「ねぇ!重いんだけど。」
和也「ん、」
和也はなかなか私の上から動かない。それどころか私の首筋に唇を当てて赤い跡を残していく。