文
□少年×猫
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※猫視点。シリアス
僕は独りぼっちだった。
ご主人様が死んで、このホテルに迷い込んだあの月のない夜からずっと…
同情されるのは嫌いだった。
だけど…だけど、僕はあの日気が滅入っていた。
強い精神力を持っていたはずの客がまた、このホテルの犠牲者になってしまったから。
だからなんだ…
彼の優しさが同情だと分かっていても、それにすがってしまった。
僕は彼と同じで、気が狂っているこのホテルの住人とは違うという境を作りたかった。
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