第2回謙光祭
□浴衣
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2.浴衣(謙光)
「光! 今日夏祭り行くやろ?」
「はあ、謙也さんがうるさいし、しゃーないから行ったりますわ」
「なんや、それ。ほんまは俺と行きたくて堪らんくせに。素直やないなぁ(にっこり)」
「……そういうことにしといてええですよ(何や都合よく解釈したらしいな。前向きなとこ、謙也さんの長所っすわ)」
「で、どないな格好してくるん?」
「どないって……。いつも通りの格好っすけど」
「あかん! せっかくの夏祭りやで!」
「じゃあ、どない格好すればええんですか?」
「やっぱここは、浴衣やろ」
「俺、持ってないっすけど」
「そう言うと思て。じゃーん。用意しときました☆」
「(うざっ!)何や、準備万端やないっすか」
「ええからこれ、着て来てな。着てきたら、食いたいもん、何でも好きなだけ奢ったる」
「! 分かりましたわ。約束っすよ」
「男に二言はあらへんわ!」
(光〜、お待たせ〜)
(!!)
(色違いのお揃いやで〜。ペアルックや!)
(……あんた、アホっすか)
(やって、服の趣味違うから、普段したくてもペアルック出来ひんやんかー。たまにはええやろ?)
(……ま、しゃーないっすわ)
END
(C)確かに恋だった