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□秀才と純粋
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「ヨハン様、今日のスケジュールは「今日も、一日中実験だ、十代」

「…わかりました」

主人のヨハンにいつもと同じことを言われる。
ヨハンは、幼、小、中、高がエスカレーター式の私立学校に通って、高校を飛び級してアメリカに留学し、若干17歳でMITに入学というエリートコースまっしぐらの青年だった。
しかし、なぜか入学1年後に大学を中退してひょっこりと帰ってきてしまった。
理由は、本人いわく「俺の方が教授より頭がよかったから」。
それ以来、ヨハンは自室にこもって、十代には一生理解できないだろう難しい実験を続けている。

「もう一度大学に通ってみたらいかがですか?お友達がたくさん出来ますよ。それに彼女も…」

「だから、友達も彼女もいらないって何回も言ってるだろ?俺は実験してる方が楽しいんだから」

とても、もうすぐ20歳になる男のセリフとは思えない。こんな様子では、向こうで女の子とは何もなかっただろう。十代はそれが気がかりだった。
いくら頭がよくても、20歳になっても童貞ではバカにされる。十代は、尊敬する主人がバカにされるかと思うとが我慢できなかった。



夜、草木も寝静まっている時間、ヨハンの寝室のドアが静かに開いた。

ゆっくりと歩みより、ヨハンが寝ているベッドに十代が乗ると、キシ、とスプリングが鳴った。

「ヨハン…さま…」

仰向けに寝たヨハンの上に馬乗りになり、美しい唇にそっと口付けると、ヨハンは一瞬眉にしわを寄せたが、また元に戻った。
それに胸を撫で下ろし、なるべくベッドを軋ませないように下に移動して、ヨハンのズボンと下着を脱がせた。すると、ヨハンはなぜか半勃ちだった。

「やらしい…」

どきどきしながら、目をつむって先端をぺろっと舐め、そのまま亀頭までを口に含んでちゅうちゅうと吸っていると、すぐに入れられるぐらいには勃った。

「んむ、はぁ…。……おっきい…」

思わずそう漏らしてしまうほど、ヨハンのものは大きかった。
本当に入るのか不安になりながらも、ヨハンの指をそっと蕾に押し当て、ゆっくりと指先を埋めんでいく。

「んっ、んん…!ぁ、」

きゅうきゅうと締め付けながら浅く動かすと、中がひきつる感じがしてちょっと痛くて、でもそれすらも気持
ちよかった。

「っあ、ふ、よは…さまぁ…っ」

快楽に身を捩りながら名前を呼ぶと、突然指が深くまで入ってきた。

「あぁああっ!?な、なんっ、ぁあ!」

激しく指を動かされていいところを攻められ、背筋がぞくぞくしてすぐに達してしまった。
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