旧拍手

□惚れ薬
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「コーラの缶に入れて保存しておいたのが間違いだったね、あはは!」
「兄さんはちょっと黙ってて」
「アニキ、体調はどう?」
「うーん、何も変わんねえけどなあ…吹雪さん、俺、誰も好きになってないぜ?」
「ああ、この薬は特殊でね、薬を飲んだ人物の体に最初に触れた人物に恋をしてしまうんだ!ロマンチックだろう!」
「兄さんお願いだから黙ってちょうだい。じゃあ十代に一生触れられないの?」
「そんなの耐えられないっスー!!」
「俺もそれは困るなあ…」
「安心したまえ諸君!この薬の効果はずっと続くわけではなくて時間が来たらもとに戻ってしまうんだよ。有効時間は―――」
「よっ、十代!」バシッ
「うわっ!」
「おや」
「あら」
「フリルゥゥゥゥゥ!!!!よくもおおおおおおお」
「翔くん落ち着いて!楽しいことになってきたぞー」
「兄さんったら…」
「ん?みんなしてどうしたんだ?…十代、俺の顔になんかついてるか?」
「ヨハン…」じっ…
「十代様子が変「ヨハンーー!」うわぁっ!」
「押し倒したーーーーー!!フリルお前を許さない…!」
「落ち着いて翔くん、惚れ薬が効いてるだけだよ!」
「ああ私のバカ、何故カメラを部屋に置いてきてしまったの…!」
「明日香…変わったね…」
「ヨハン好き、好きだ、どうしようもないくらい…!ヨハン、大好き…ぎゅってしてくれよ……」
「ほんとにどうしたんだよ十代?でも何かいつもより可愛いな。抱き締めて欲しいんだろ?ほら、これでいいか?」ぎゅっ
「ん、ヨハン…好き……」
「ああああ僕もう見てられない!こんなの拷問だよ!!」
「冬コミのネタはこれでいかせてもらうわ…!」
「うんうん、仲がいいのは良いことだね!」

―3時間後―

「よはぁん…離れたくない…」ぎゅー
「あはは、十代は可愛いなあー」
「ちょっとこれいつまで続くの!?」
「さすがにずっとこれだと……私の気力が持たないわ」
「そっち!?」
「いいじゃないか、ヨハン君も満更じゃなさそうだし!そうそう、さっき言えなかったんだけどね、この薬の有効時間は2時間なんだ」
「えっ?もう3時間経ってるっスよ?」
「今の十代は薬が効いていないということ?じゃあなぜ…」
「ヨハン、よはん…好き………!」


End

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