2人で大空
□始まり
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「おい、ツナ。オレは明日から9代目の所に定期報告に行ってくるぞ。」
リボーンは愛用のバックに荷物を積めながら、振り返らず言い放った。それにツナは驚いて、リボーンを振り返った。
「なっ!?あ、明日からって……どのくらいいないんだよ?」
「まぁ、3日はかかるだろうな。」
3日かぁ。家庭教師<リボーン>がいないからその間はだらけ放題だな。でも……俺もイタリアに行きたいなぁ、そんなことを思っていると、バックを閉じ帽子を被り直したリボーンは向き合い突然ニヤッと笑った。
「イタリアには連れてかねぇぞ。明日も学校があるからな。」
「うっ……」
「それにオレがいない間の家庭教師はもう頼んであるぞ。オレがいなくても、休めるなんて思うなよ。」
「わっ、わかってるから……」
何で、わかったんだ!?
「あははは……」
と、誤魔化しに笑えば『ツナの考えてることなんて、お見通しだぞ。なんたって顔に油性極太マジックで書いてあるからな。』としれっと言ったリボーン。
「書いてあるわけないだろっ!?第一、油性って消えないだろ!!」
一生懸命にリボーンに抗ってはみるが、リボーンはどこ吹く風でまったく相手にしなかった。