戦場の愛
□あの後ふたりは
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地上に帰ってきて、ロックオンは初めてアレルヤと顔を合わせた。アレルヤはロックオンに気づくと少しだけ考える仕草をして、ロックオンに話しかけた。
「やぁ、おかえりロックオン。」
「おぅ、ただいまアレルヤ。」
地上での刹那との休暇が終わり、トレミーに戻ってきた。その矢先のことだった。アレルヤはクスクス笑いながら、聞いてきた。
「刹那と進展はあったのかい?」
ストレートに聞いてくる。それも笑いながら聞いてくるもんだから、からかっているのだと直ぐにわかる。
「ア、アレルヤ…///」
「すいません。で、どうだったんですか?」
「なんで、そんなに興味津々に聞いてくるんだよ?」
アレルヤにしては、自棄にプライベートに突っ込んでくる。
「だって相手は刹那ですから。」
「刹那なら何だってんだよ?」
アレルヤのはっきりしない言い方に少しムッとする。
「刹那はあまり感情を面にださない。
いや…感情表現が得意ではありませんから、あんなに親密にしてるの見たら気になりますよ。」
「アレルヤ、それは違うぞ。刹那は、感情表現が欠落しているんじゃない。知らない感情と押し殺した感情が多すぎるんだ。だから、感情を素直に伝え方を忘れてしまったんだ。」
アレルヤは驚いた顔をしていた。我に返るとロックオンむきなおった。
「すいません、ロックオン。知らないのに、口走ってしまって…」
アレルヤはすまなそうに、謝ってきた。
「いや、こっちこそ悪かった。」