戦場の愛

□はじめて
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「ごめんな刹那…呆れたろ?」


ロックオンは苦しそうに眉を寄せて笑いながら聞いた。


「なに、を?」


まだ荒い呼吸を整えながら、聞き返す。


「いきなり、押し倒したりキスしたり訳わかんないよな……ホントに、呆れ……」

「呆れない。」


刹那はきっぱり言い切った。


「別にイヤじゃない。だから、そんなことで謝られても、オレが困る。」


それに…
刹那はロックオンの顔を見ないように視線をずらした。


「気持ち、よかった……//」


語尾が消え入りそうなくらい小さな呟きだった。そんなことを言ってしまった刹那はすごく恥ずかしそうに目を閉じた。耳まで真っ赤になったのがわかった。


「…バカ!だから、煽んなって!もう、知らないからな?」


ロックオンがまた少し荒々しく口づけする。


「んっ…」

<クチュ…ピチャッ…>

「もう、止まんない。刹那……」


ロックオンが熱っぽい視線が刹那を捉える。


「好きだ。利かん坊で、真っ直ぐなお前が……好きだ、刹那……」


口づけの合間にロックオンがささやく。


『好き……オレもロックオンが…』
心の声に身体が反応する。


「…スキ、だ//」


刹那もキスの合間にロックオンに伝える。
ケガなんてしてほしくない。ただ、側にいてほしい。そんな想いを込めた。今日はじめて知った感情が、ロックオンに伝わればいい…
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