戦場の愛
□突然の来客
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ことのはじまり
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「あっ!いかん。忘れておった。」
「どうかしたんですか?」
額に手をあて溜め息をついたイアン。その様子を見てアレルヤが声をかけた。
「刹那とロックオンにガンダムの待機場所のパスカードを渡し忘れとった。今回あいつらのガンダムを収納してるところは水中だ。音声認識は出来ん。その代わりに、パスカードと眼紋チェックせにゃ開かん…」
「やだイアン!?刹那とロックオンに渡し忘れちゃったの?」
スメラギはワインを片手に、驚きの声を上げた。
「んじゃ、アレルヤとティエリアが届けてあげたら良いんじゃないッスか?」
リヒティが笑いながら手を挙げて提案した。
「あぁ…僕はリヒティの言う通りでも良いよ。ティエリアは?」
「僕は却下だ。何故僕が行かなければ、ならないんだ?」
「だって、ティエリアはマイスターでしょ?こういう時は、マイスター同士助けあわなくちゃ!ね、フェルト!!」
「……私もその方が良いと思う。」
クリスティナはフェルトに話を振り、フェルトは賛成意見を述べた。
「私もその意見に賛成よ。ラッセは?」
「俺も賛成だな。」
「悪いがティエリア、頼まれてくれんか?俺は、この前の戦闘後のキュリオスとヴァーチェの整備をしなきゃ、あかんのだ。」
イアンはティエリアに向き直って、頼む。ティエリアは眉間に眉を寄せ、考え込んだ。