戦場の愛
□あの後ふたりは
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「それで、素直に感情表現できない刹那と一緒のベットで寝るくらいには、親密になったんですよね?」
アレルヤは結局そっちに話を戻したいらしい。まぁ、答えていけないこともないだろう。勘づいている相手だし。そう思った。
「まぁな…」
「………ロックオン。顔がすごくにやけてます。」
アレルヤの注意で、初めと自分がにやけていることに気がついた。
「っ!?」
とっさに口元を手で覆った。少し恥ずかしく触れている肌が上気してくる。
「まったく、隠したってもう遅いですよ。」
「はは…//」
なんだかいつもと違って、テンポが乱れる。ロックオンは、頭を掻いて空笑いをした。
「それで、犯罪者になった感想はどうですか?」
<ドキッ―ン!!>
「あああああああ、アレルヤさぁん!?何言ってんだしょうか!?
ロックオンは驚きすぎて口調が可笑しくなった。大袈裟にそれ以上は勘弁して欲しいと、手振りを交えてアレルヤを止める。
「その反応はナニがあったか丸わかりですよ?それに貴方が、そこまでわかりやすい反応を示すなんて…」
アレルヤはしみじみと言って、自分の言葉に頷く。ふっと思い出したことを、正面から聞き出した。
「犯罪者って、自覚はあったんですね?」
笑顔で止めをさしてくる。
あ、アレルヤぁ〜!!
「まぁ、な……」
犯罪者……犯罪者……ロックオンの頭の中でその言葉が木霊している。
「ここまで珍しいロックオンの反応が見れるとは思っても見ませんでした。」
「あんまり大人をからかってくれるなよ、アレルヤ。」
「すいません。それが聞きたかったようなので僕は失礼しますね。」
「ん、あぁ?」
聞きたかったようなので?曖昧な言い方に突っかかりを感じた。
「それじゃあ。」
「おぅ、またなアレルヤ。」
アレルヤのさっきの言い方は気になったが、それは一瞬のことだった。
ロックオンは刹那に会うために既に彼の部屋へ、イキイキと歩みを進めていたのだから…