台本

□5部 5プラス1
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ジョジョの奇妙な冒険

第五部 黄金の風 

5プラス1(ファイブ プラス ワン)


4:0:2
_______________

ブチャラティ:♂:
ジョルノ:不問:
ナランチャ:不問:
アバッキオ:♂:
フーゴ:♂:
ミスタ:♂:
_______________




ブチャラティM:
「組織(パッショーネ)」の頂点には、ボスがいる。
その下に何人かの幹部たちがいる。

ボスには信頼する右腕の部下としか連絡を取らず、
何者なのか・・・、どこにいるのか・・・
俺達には知る方法はない。

ブチャラティ:
この国のギャングはほかの国のギャングとは違って、
『目立つ事』を嫌うんだ・・。
だから 幹部だといっても
一般市民と見分けがつかないような服装をするし、
表向きの仕事を持っていたりする。

トコ屋やタクシーの運転手もいるし、
オモチャ屋だっている・・・・
年齢も色々だ。18歳の幹部もいるらしい。
でもどっかの港に豪華ヨットを持っていたりするんだ。

人望を集め組織のために数億以上の金を稼げば、幹部になれるんだ。
その下にいるのが俺たちだ。

下っ端の俺たちは、6〜10人程度のチームに分けられている。
まずそのチームに入って、縄張りの中で仕事をするんだ。
俺たちの主な収益は、カジノを仕切る事。
商店などを守るその回護料だ。

ほかにも『暗殺者(ヒットマン)チーム』
『麻薬を扱うチーム』などがあり、
同じ組織の奴とはいえ、そいつらとその幹部には
あまり関わりたくないな。

これが俺たちの組織の「構成」だ
だからジョルノ!
お前や俺が謎のボス「ボス」に近づくためには
「認め」られなくてはならないんだ。

誰かボスの近くにいる者に、
認められ「信頼」を得なくてはボスは倒せない。
ボスのことを探りまわるだけですぐにバラされる組織だからな。

俺たちはまず、「力」をつけるんだ!
ボスに近づく事のできる「力」をなッ!





ナランチャ:
何か 外 天気いいしさー
一日ぐらい勉強しなくたってさあー
何か今日は乗り気じゃあないんだよー



フーゴ:
あのね、ナランチャ。  あなたはりっぱだ。
自分の方から小学校満足にいってないから
「教えてくれ」なんて、なかなか言えるもんじゃあない。

そして「九九」だってちゃん、と覚えたじゃあないですか。
教えたとおりやれば、できます。
あなたなら、できるんですよ・・・。

いいですか。 6かける5ははいくつです



ナランチャ:
6かける5は、ろくご・・えと・・

30?

フーゴ:
そうッ!
やっぱりできるじゃあないですか!
もう半分できたも同然ですよ!



ナランチャ:
そーかッ!ろくご30ねッ!
よしッ!




ミスタ:
おい何のマネだこりゃあ〜〜〜!?

フーゴ:
?   何って、イチゴケーキですよ。
デザートを食べたきゃ、選べば

ミスタ:
イチゴケーキだっつーのはみりゃあわかる!
チョコケーキでもなきゃあ
チーズケーキでもないからな。

そうじゃあねぇーーーーーーッ!
ケーキが「4つ」なんだ!
この俺に死ね!っつーのかッ!!


フーゴ:
「4切れ」ではたりませんか?
もっと食いたいんですか?


ミスタ:
知らねーのかッ マヌケッ
「4つ」のものからひとつ選ぶのは
縁ギが悪いんだ!
5つのものから選ぶのはいい!
3つのものから選ぶのもいい!
だが「4つ」のものから選ぶと、良くない事が起こるんだ。

ガキの頃、近所の子ネコが4匹生まれてペットにと一匹もらった奴が
その猫に目ン玉引っかかれて、片方なくしたのをしている
もちろんあとで、その猫は殴り殺されたがね


フーゴ:
そんなの迷信ですよッ!
冷静に考えて一個ずつケーキが減っていったら、
客の誰かはいずれ、『4つの中』から選ぶはめになるんですよ!


ミスタ:
そこなんだッ!こういう場合は。レストランが気をきかせて
3個にすべき、なんだ・・・!
この店、サービスがなってねえぜッ!


フーゴ:
もうォ〜、じゃあ食べなきゃいいでしょォ〜ッ

ミスタ:
イチゴケーキが食いてーんだよッ オレはッ!

ナランチャ:
やったーッ! 終わったよ フーゴ ・・・どう?

フーゴ:
ン できたの ・・・どれどれ?



フーゴ:
何これ・・・?

ナランチャ:
へへへ。 当たってる?

ぎゃあああああーッ!!

フーゴ:
このチンピラがオレをなめてんのかッ!
何回教えりゃあ理解できんだ コラァ!
ろくご30ってやっておきながら、なんで30より減るんだこの・・
ド低脳がァーッ

ミスタ:
あ〜あ、切れた切れた また。

アバッキオ:
・・・・・・・・・・・・



フーゴ:
ウッ

ナランチャ:
何だと・・・ド低脳っていったな・・〜〜〜
人を見下す言い方は良くない!
殺してやる!殺してやるぜ〜〜〜 フーゴ

フーゴ:
この野郎〜〜ッ

ブチャラティ:
てめーらッ! 何やってんだーッ!
昨日話した新しい仲間連れて来た!
ジョルノ・ジョバーナだ!

ミスタ:
!!
アバッキオ:
・・・・・

ブチャラティ:(こっそり話すように
全員「スタンド使」いだ。
チームの仲間ではあるが・・ その能力の真の力は
かなり信頼されなきゃ見せないけれどもね

ジョルノ:
ジョルノ・ジョバーナです
よろしくお願いします。



ナランチャ:
ごめんな フーゴ
オレ いっしょうけんめい勉強するよ
だから また、教えてくれ

フーゴ:
僕のほうこそ許してください。ナランチャ。

アバッキオ:
(わざとな感じで:鼻歌を歌う)

ブチャラティ:
おい お前らッ! このブチャラティが連れて来たんだ
愛想よくしろよッ! 証明のバッヂも持っている。


アバッキオ、アバ茶製造タイム。

フーゴ・ナランチャ:


アバッキオ:
いいですとも
ジョルノ君だっけ?
立ってるのもなんだから、ここ座んなよ
お茶でも飲んで。

(一息おいて)

話でもしようや・・

さあ、のみなよ あんた、年いくつ。

ジョルノ:
15です。

ナランチャ:
15? なぁ〜〜んだ オレより2個も下だぜ・・

ジョルノ:
いただきます

・・・・・・
・・・・・・うっ!

ブチャラティ:
オレにも一杯ついでくれ

アバッキオ:
ブチャラティ、悪いが別に注文してくれ

ブチャラティ:
?・・・・・・・  ?

ジョルノ:(疑い、ひらめくように
・・・・・・・

アバッキオ:
どうした?
おまえは俺がわざわざ注いでやったそれを、
いただきます、って言ったんだぜ。
いただきます、って言ったからには 飲んでもらおうか。

それともヌルイから、飲むのはいやか?

フーゴ:
ブ!
ナランチャ:
クスクス・・・へへへ

ミスタ:
仲間になりたくねーから
飲みたくねーんじゃねーの?

ブチャラティ:
何やってんだ オマエらッ!

ジョルノ:
(飲み干す のど鳴らすとか)

ナランチャ・フーゴ・ミスタ・アバ:
えッ!

ミスタ:
うそだろッ!オイッ!

(互いに話をさえぎるように アドリブ可
ナランチャ:
うわお!バッチィッ! 飲みやがった!こいつッ!
フーゴ:
違うッ 飲んでるわけはない!
ナランチャ:
なぁ どうやったんだ!
フーゴ:
どこにかくしたんだ!?
ミスタ:
わははっ! お、おまえ おもしろいな!
本当に飲んだのかッ!教えてくれよオレにだけ。 
な! 教えろよ

ジョルノ:(喧騒をさえぎるように
さあね・・・ 君たちだって「能力」を秘密にしてるんだろ。

ジョルノM:
歯を一本 体質の98%を水分で構成する
クラゲに変えて吸い取らせた・・

ブチャラティM:
よくわからんが、ジョルノ・ジョバァーナ・・
こいつには何か、人に認められていく
才能みたいなものが、あるらしい
 
 

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