深世海 瑠璃国 玻璃国 四死賊 陸の者 潮 空素と海素 橋渡し 星 逆鉾鏡
■深世海(しんせかい)
┗織姫たちが招かれた異世界の総称。
そこには“海”を表すような国『瑠璃』と、“空”にあるという『玻璃』の、2国の存在が確認されている。
■瑠璃国(るりこく)
┗『深世海』における“海”にあたる国の名。
そこはまるで海中を思わせる情景と、海洋生物に似た様々な生命が住む異“海”。
国は地下へと下りていくような複数の階層でできており、“海守主(うなもりぬし)”と呼ばれる巨大魚たちが住む浅瀬から、表層海、中層海、下層海、深海と続く。
瑠璃の中心部である都と、乙姫の『竜宮城』は中層海に位置する。
■玻璃国(はりこく)
┗豪窿により、滅亡したとされる“空”に位置する国。
■四死賊(ししぞく)
┗乙姫に従わず、争いや略奪を好み、瑠璃の他部族を脅かす危険な四部族の総称。
海手種(かいしゅしゅ)=ヒトデ、凶鮫種(きょうこうしゅ)=サメ、海月種(かいげつしゅ)=クラゲ、魔鮹種(ましょうしゅ)=タコ、の四部族がそれにあたる。
■陸の者(おかのもの)
┗深世海の者たちが使う、瑠璃または玻璃の民ではない種族である織姫たち“人間”を差す言葉。
古き伝承などにより、この種族を好ましく思う深世海の民はほぼいない。
■潮(しお)
┗瑠璃と玻璃の境界を定める世界の中心線。
潮には満ち引きがあり、その活動により瑠璃国は光に照らされる時間と闇が覆う時間とに分かれるという。
現在は引き潮のまま活動が止まっているらしく、瑠璃には闇の時間が訪れない。
■空素と海素(くうそとかいそ)
┗深世海の大気。玻璃には空素があり、瑠璃には海素があるといい、そこに生存する生命体には絶対必要。
また二つは相反する関係で、玻璃の民は海素に満ちた瑠璃では生存できず、瑠璃の民も空素に満ちた玻璃では生きられないため、お互いの国に干渉することはなかったようだ。
■橋渡し(はしわたし)
┗空素と海素の関係上、お互いの国で生存できない二つの国の民の中、唯一往来できる部族のこと。
瑠璃と玻璃に1部族ずつ存在し、その種族はそれぞれの大気を転換できる能力を持つ。
その橋渡しの力を借りる(=共に行動する)ことで、他部族も隣国への往来が可能になり、暫くの期間ならば留まることも可能だという。
瑠璃の民で橋渡しとされる部族は、亀種である。
■星(ほし)
┗乙姫が深世海から、異世界である織姫たちの世界=“三界(さんかい)”へとやってきたのは、『星』を探しにきたからだという。
乙姫はその『星』こそ、織姫たちであると見定め、深世海に招いた。
瑠璃国にはその『星』にまつわる伝承があるらしいが、信じる者は乙姫たち一部を除き、ほぼ皆無である。
■逆鉾鏡(さかほこきょう)
┗異世界を繋ぐとされる謎の大瓶。
普段は単なる水の入った水鏡だが、ある特殊な条件で異世界を繋ぐ道となるらしい。
乙姫はこれを使い織姫たちの世界へ向かったという経緯があることから、現状ではおそらく織姫たちが帰るための唯一の方法と考えられる。
逆鉾鏡は竜宮城内にある。