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□あなたの仕草1つで僕は息絶えていく
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某生徒視点




さらさらと流れる艶めく黒髪を風に遊ばせて、ようやく秋めいてきた天気に目を細める愛しの彼 もとい 瀬戸悠様。


急に寒くなったね


と呟いて今流行りの少々大きめのカーディガンを羽織り、隣に並ぶ藍沢様とも相性ばっちりで朝から目の保養…。

見目麗しいお二方の恒例ショットに身悶えしそうになっていると、更に嬉しいハプニングが!!


おはようございます、瀬戸先輩。


にこやかなブラックスマイルで後ろから爽やかに登場したのは竹内祐希様。
ネコから絶大な支持を集める甘いマスクの王子キャラな竹内様。
だけど腐男子の僕には分かってます。

あなたが実は腹黒小悪魔キャラなのを!!
狙ってるんですよね?
かわいい顔してドSな竹内様も悠様を狙ってるんですよね!?


おはよう、竹内。


…嗚呼、藍沢様と竹内様の激しい攻防に気付かないで笑顔で挨拶を返す貴方はなんて罪深い人なんでしょう!!


お前ら目立つんだからサッサと歩け。


そして鮮やかに登場してきたのは久我様だ。
不良ルックでストイックなイメージを持つあなた様は今僕に最大級の萌えを提供してくれています。

なんたってマイブームがクール不良×傷心美少年なんですから!!

まさに受け適役の悠様の相手に藍沢様と久我様で随分迷いましたが、やっぱりここは久我様が適役でしょう!!

リアルでくっついてくれないでしょうかね…。

でも悠様は緋月会長ラブですから、望み薄ですかねぇ…。



さて、麗しの皆様が昇降口に消えたところで本日の朝の分の萌えは終了です。

ごちそうさまでした。



「ねぇ、山内くん。」

「……ひぃぃいい!!!!」


急に話し掛けられ後ろを向けば
ソコに立っていたのは




篠崎副会長でした。




あなたの仕草1つで僕は息絶えていく



(ストーカーはやめよっか)

お美しい笑顔の裏に般若が見えた気がした17歳の秋。
しかし、副会長らしい事をしている篠崎様にキュンとしたのも事実である。


((てかオープン過ぎてストーカーとも呼べないよ…))


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