□YS0T03
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[秘密/ERO]














「関本さんって、無垢そうですよね」
「何それ?」
「僕が客観的に見た印象です」
「フーン・・・」

やっぱりトリを始め、他の奴等は皆そう言うんやろうか?
俺は自然と、セキのほうに視線をやる。
先にグラウンドに出て、二塁で守備練習についていた。
先に特守をうけるもっさんの姿を、後ろのほうで正座なんてして見てる。
あぁ、あんなことしてたらそう見えへん事もないけどな。
でもお前は、何も知らんやろ?


セキがどれだけ、淫乱かなんてこと。




「ほら、しっかり舐めてぇな」
「む、・・・んぐ、ん、ッ!」

練習を終え食事も終えて、各々が自由な時間を過ごす。
セキはその時間を利用して、俺の部屋に来る。
おいで、と言ったわけじゃないのに、毎晩毎晩足を運びに来る。
律儀な奴やなぁ。
「めっちゃ淫乱・・・。ここ、触って欲しい?」
それまで髪を梳いていた指を、後孔の赤く色付いた穴近くに伸ばす。
「んむッ!・・・ん、んーっ・・・!!」
すぐに挿れるわけでもなく、辺りをくるくると探った。
びくんびくんと身体を何度も震わせ、首を力なく左右に振る。
濡れた瞳から、今日初めての涙を流した。
「待ってや、ちゃんと濡らさんとセキ痛いやろ。」
ぺろっと自分の指を舐めて、今度は焦らすことなく突っ込んだ。

ただし、指の数を三本にして。

「っン、ァあ!?やっゃ、ぁッ──・・・!」
「く、ッぅ・・・!」
大きく目を見開いて、セキは達した。
張り詰めた欲望が、ベッドに白濁色の液体が飛び散る。
自分のふくらはぎにも付いたそれを指で掬い取り、またぺろりと舐めとった。
「毎日まいにち満足させてあげてんのに・・・セキのこれはいつも濃いねんな」
俺の放った欲望で顔を濡らしたセキは、びくりと反応した。
「淫乱やから、これだけやったら全然足りんのとちゃう?」
枕元に伸ばした手に、戸惑いの目を向けた。
あぁ、その目や。・・・その目が。

俺をおかしくさせる。


「今度先にイッたら、許さんしな」
取り出した猿轡を装着させると、コクコクと何度も頷いた。
両手首も縄で縛り、これではろくに動きも取れないだろう。
もう一つ、・・・セキの為に買ったバイブを後孔に突っ込んだ。
「ぅ、うッ、んん・・・!!」
そのモノの大きさに声を出したいのだろうが、口が塞がれた状態ではそれもままならないようだった。
何度も身を捩じらせては、ぎゅっと目を瞑り涙をこぼす。
このまま放って置いて達する様子も見たいけど、どうせならもっと。
汚れた姿を、目に焼き付けたい。
俺はセキの両足を抱え上がると、不安そうな表情を浮かべ見つめてきた。
「大丈夫やから、そのまま足閉じといてくれる?」
なお一層戸惑いの表情を浮かべるが、素直に聞き入れて恐る恐る足を閉じた。
近くにあったローションで太もも辺りを塗りたぐる。
じゅうぶんに濡れたところで、自身のモノをセキの太ももにゆっくり挿し入れた。

「ふっ、!んっ、んぅ、ンーっ?!」
驚愕の表情を隠し切れず、セキはまた目を見開いた。
「素股。すぐ気持ちよくなるから」
イヤイヤと首を振るが、縛られた手首やったら何も出来ひんのやろ?
それも全部、計算の内。
とことん、搾り取ってあげるから。
「うっぅッ、・・・ん!ふぅー、ッン、ぅ、!」
「は、ッ・・・、セキ・・・!」
お互いのモノが擦り合って、いつもより早く絶頂を迎えそうになる。
きっとセキは、それ以上にがまんしてるやろうけど。
後孔からの刺激も、味わっているのだから。

「ッ、イク・・・・・・っ!」
「ン!──ん、ッぅう、っん、ン」
二人分の欲望を胸に受け、セキは虚ろな目で天井を見つめた。
バイブも中から滑り落ちて、今ではただ機械音を上げているだけ。
俺も息を深く吐いて、セキの口につけた猿轡を取った。
「・・・浜、ちゃん、」
「何?」


「俺、厭らしい奴かな・・・」


一瞬吃驚したが、ちいさく笑って云ってあげた。
「俺は、そんなセキも好きやから、厭らしいままでいいで」
口唇を重ねて、手を重ねる。
セキの目を瞑ってる姿を見て、俺はこっそりほくそ笑んだ。



なぁ、鳥谷。
お前はこれでも、セキが無垢やと感じるか?



END
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