短編小説

□鯛で海老を釣ろう(TRICK)
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様子を見に行けば帰れと言われる。

弁当を差し入れれば三文手品を見せられる。

調査に同行させれば、現場でおろおろするばかり。


そんな不平等な日常に連れ戻すために名すら知らない島へ行ったこともある。

しかし、取り戻した日常でも相変わらず、俺は弁当を持って貴重な時間を裂きにアパートへ向かう。


鯛で海老を釣る、という表現が正しいのだろうか?まったくもって利益がない。

本来このような行為は、天才上田次郎には似合わないのだが…

「何にやにやしてんだ」

「…黙って食えよ」

まぁ、この海老は鯛より価値があるから良いとしよう。


――――――――――――――
書き直したんたけど…、何が変わったっていうんだ…。

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