短編小説
□見込みハンバーグ(TRICK)
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帰ってくるはずだった6時半。
電話があれば5分前に火を入れ直してハイ、できあがり!
でもまた長い針がひとまわりして、もうかれこれ二時間とろ火。
こんな可愛い女性が待ってるのに、ハンバーグ煮込んで待ってるのになにやってんだ!
「あと30分したら先食べてやる…」
(でも、しおらしくして待ってたら、もしかしたら あいつは)
(少しは、気にしてくれるかな)
……いい加減煮詰まりそうだ。
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同居(not同棲)中ってことで