「君に届け」


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「君に逢いに行く」 NEW!
翔央と凛央は公認のカップル。
―結局は歌ばっかりなのに・・・

どんよりと曇ってきた。雨が降りそうだ。一緒に歩く翔央と凛央。
凛央は翔央の足元を見て必死に、
歩く足をそろえた。たこ焼き屋の前で匂いをかいでいる、二人の和んだひと時を妨げるように凛央の携帯がなった。
「ちょっとごめん。」
凛央は誤ってから電話に出た。
翔央はその様子を見ていると、凛央が嫌そうな顔をし始めた。
電話を切って、何を言い出すかと思えば、
「ごめん用事ができちゃった。」
凛央はそのまま立ち去った。
雨が降り始め、嫌な空間にただ一人取り残された。
凛央は雨が降ったことにいち早く気がつきカバンをあさった。
「確か、折りたたみ傘がここに
あったはず!」
自信アリアリでカバンをあさる。
「あっれ〜!無いよぉ〜・・・」
自信がすっかり無くなった。
雨が更に強く降り始め、カバンを頭の上に置き、カバンの上にタオルを置いた。
「走っていくっきゃない!」
走って目的地に向かった。
しかし、前がカバンで見えないため、赤信号のときに突っ込み、凛央はトラックにはねられた。
翔央は嫌な予感が頭中を嫌というほど駆け巡り、凛央が行ったと思われるほうに向かった。
翔央が着いた時には遅かった。
死んでいるかは分からないが意識不明だった、凛央が道路に倒れてる。救急車が来ない!
「救急車には連絡取ったのかよ!
取ってねえんじゃねえか?」
とうとう、理性を失い始めた翔央も冷静には到底なれなかった。
(何でもっと早く追いかけなかっ
たんだ・・・)
でも、そんな事を言って凛央が帰ってくるわけではない。
20分後にようやく救急車がたどり着いた。
「俺も乗せてください」
びしょぬれになりながらも濡れながら倒れている凛央を抱いて、凛央を濡れないように必死に自分の陰に隠した。
救急車に乗って病院に行った。
(絶対に生きてろよ。)
そう思いながら、凛央の手を握った。治療を終えた、凛央に障害ができてしまったことを翔央は絶対に聞き逃しはしなかった。

「難聴」 NEW!
冷たーい空気の中。医師が言ったのは、意外な一言だったのかもしれない。
「障害が出てしまいましたが命に別状はありません。」
障害を抱えてしまった。なんてバカなんだろう。大好きな凛央を傷つけてしまった。
「なんて障害ですか?」
「難聴だよ。」
難聴とは耳が聞こえにくい又は、聞こえないというのがこの病気。
「聞こえないんですか?聞こえにくいんですか?」
「聞こえない。」
最悪の方だった。
「いずれ聞こえてきますよね?」
「いいや。」
心から怒りがこみ上げてきた。
「あんた医者だろ!?俺は卑怯な大人じゃあるまいが、医者なら治せよ!凛央の障害!」
「無理です!第一他人なんてどうでもいい。別に死んだって俺のことじゃないし、あんなに轢かれたんだったら、死んでもおかしくない。死んだって罪に問われない。」
なんて卑怯な大人なんだろう。他人はどうでも言いなんて、さらって言った。
「いいよ。俺が・・・俺が凛央の障害直してやる!」
急いで凛央のところに行った。凛央は優しい眼で僕を見た。そして、あなたはこう言った。
「ねえ、何でこんなに静かなところなの?」
この病室は優しそうな人でにぎわっててあまり、いや、全然静かではなかった。



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