けいおん!SS

□嫉妬.
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「……え?」

そう聞き返したのは私、秋山澪

目の前にいるこいつは
私の幼なじみで親友で


私の、私だけの

彼女


部活を終えて帰ってきて
私の家に律が遊びに来ている.


いつものようにただごろごろして
少し会話して


私は律の言葉をよく理解できないでいた


「だから、唯に告白された」


聞いてるのはそんなことじゃない

唯が律のことを好きなのは薄々気付いていたし…



聞きたいのは

なんで律は


迷ってるのか.


「なぁ澪、どうしたらいいんだろ…」


どうしたら…って


私がいるんだから断ればいいだろ

そう言いたいのに何故か言葉を発することができなかった


そのとき

私は自分がなにをしているのか


理解ができなかった


なぜ律はベッドに倒れていて

私はその上に乗っているのだろう


「澪…?」

心配そうに私の顔に手を伸ばす


私はその小さな手を掴み


リボンを解こうとしていた


「澪?どうしたんだいきなり」


ブラウスのボタンを私が外していても

なにも言わないのは


いつもしてるからだろう


心配しているのは


私が何も言わないからだろう


自分でも理解できていないのだから
何も言えない…


そのとき目の前の律は
ブラウスが開けていて

いつものように


顔が赤らめていた


その顔を見て
私は泣きそうになったが


同時に
律のその顔を見て
止められるはずもなかった




「み、お…っあぁ…」
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