短編集
□マント=
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『ねぇ秋ちゃん』
「何?名前ちゃん」
『秋ちゃんはマントを見ると何を連想する?』
「え?どうしたの、いきなり」
『いやさ、うちの弟が昨日、マントはヒーローの証なんだ!って言ってたんだけど、私は違うって思ったんだよね』
「なるほど。それで私にも聞いてみようって思ったんだ?」
『そういうこと!…で、何連想する?』
「そうだなぁ…。……私もヒーローかなぁ」
『えー、秋ちゃんも?』
「だって、マントつけてる正義の味方って、空飛べる人が多いと思わない?」
『……!盲点だった!そっか、マント=飛べるんだ!よーし…』
「え?あの、名前ちゃん?」
『ありがとう秋ちゃん!ちなみに私はマント=ゴーグル司令塔だよ!』
「ゴーグル司令塔?…鬼道君?………も、もしかして!?」
マント=
『鬼道くーん!窓から飛び降りてー!』
「む、無茶を言うな!ここは三階なんだぞ!…ってこら!押すな名字!本当に落ちるだろ!」
「名前ちゃぁぁん!鬼道君は飛べないからぁぁぁ!!」
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