PRESENT STORY

□『 real encount 』
2ページ/20ページ


「修理…」

「…しゅーり」

「……シュウリ…」

「………しゅうりぃー…」

「 Hey duo 。何べんその単語リピートする気だ?」


 いや、うん。俺もそう思うんだけどね。


「…なぁ、烈水。俺、あんまよろしくない手段しか思いつかないんだけどなぁ〜…?」

「…安心しろ、俺もだ」


 どうやら二人して思いついた方法は同じらしい…。
 …悪い意味で。


「お二人とも、如何なされた?」

「何だ何だ? 高々修理で何でそんな顔してやがんだ?」


 さらにそこへ俺たち二人を訝しげに覗きこんでくる幸村と元親。
 恐らく俺は、今目の前にいる鏡雲と同じ顔なんだろう。


「しかたないか…」

「そうだなー…」


 …、が、ここであーだこーだ言おうが足踏みようが意味がない。
 とりあえず、すくっ、と鏡雲と同じく立ち上がると。


「烈水…?」

「鏡雲殿…?」


 突然の展開に周りの空気が自然と硬直するのを感じながら…。


「「さいしょはグー! じゃんけんホイッ!!」」


 問答無用での真剣勝負(一発展開型)を突き出した。









『リアル・エンカウント』
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ