テニスの王子様 -長編-

□第8話
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「おおっ、青学やっと出てきたぞ!?」

「何だ、どうした。大丈夫か!?」

不二「赤澤君のワナに自ら飛び込む形で、試合をリードしてきたんだ。」

カチロー「ど、どうしよう、リョーマく・・・あれ?いないよ!?」

『サボってる。』

「「「えっ!!!」」」




それからの試合は大石が一人で、動いている状態だった

菊丸は完全に足が止まってしまい動かず、コートに立っている

そしていよいよ、ルドルフのマッチポイントとなった

ルドルフ側がドロップボレーを打つが、読んでいた大石は追いついて返す

しかし深追いしすぎてしまい、赤澤がスマッシュを打つ体制だった

大石が体制を立て直して打つ、暇はない

終わりかと思われたが・・・


















菊丸が走り出し、アクロバットで打ち返した




リョーマ「『やっぱりね。』」




《40ー15》




菊丸「大石、お待たへ!充電完了だよーん。」

観月「回復した!!?まさかあえて、2ゲームを捨ててこのために・・・!!」

大石「もう間に合わないかと思ったよ。さぁラスト反撃開始だ。」




それからのゲームは、菊丸が復活し、アクロバティックプレー全開こため徐々に追いついてきた青学

また一瞬でも勝利を確信してしまったルドルフは、追い上げられていくのが精神的にキツク、ミスが連発する

しかしそこでも冷静に判断する赤澤

ブレ球で菊丸の集中力を再び奪おうとするも、菊丸は目をつぶってよける

その後ろで待機していた大石が、ムーンボレーを打つ体制でコートにカラカラとラケットのヘッドを擦る

警戒するルドルフは、二人とも下がるが、大石が打ったのはムーンボレーではなく、ドロップボレーだった




『布石だったのね。何度もムーンボレーの前にやっていた、ヘッドを擦るあの動作・・・。』




そのプレーで、追いついた青学

タイブレーク突入となった




《12ポインツ タイブレーク
 大石 トゥ サーブ!》




カツオ「ねぇ、沢井さん。」

『ん?』

カチロー「12ポインツ タイブレークって?」

『タイブレーク方式は、12ポイントのうち7ポイント取った方が勝ちなの。ただ6ー6になってしまったら、2ポイント差がつくまで無制限に続けるの。それからタイブレークは、最初のポイントが大事なんだよ。ちなみにサーブは不公平にならないように、各チームが2球ずつサーブを順に打ってくの。』




青学は順調に、3ー0と連取する




「このままイッキにいっちゃえー!!」

乾「・・・・・・いや。本当ならタイブレークになる前に、試合を終わらせなければならなかった。」




その言葉通りに、菊丸の動きが止まってしまい、連続7ポイント取られてしまい・・・




《ダブルス1!!ゲームセット
 ウォンバイ 7ー6 聖ルドルフ》




『こりゃ負けられませんね、シナリオに。』

不二「うん、そうだね。」

「とにかくダブルス2だよ、ダブルス2!!まだ2ー3!?長げぇ!!」

菊丸「オレ達の仇とってくんろー!!」

『さすがエージ先輩ですね。』

桃城「いくぞ、一本集中!!」
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