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□〜風邪〜【D兄弟/エース】
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気付いたら俺はソファーの上で寝ていた。
毛布が掛けてあって頭には濡れたタオルがあった。
未だに頭はガンガンする。
さっき倒れてしまった後ルフィが寝かせてくれたんだろう。
ルフィはソファーに寄りかかって寝ていた。
俺の手を握りながら…。
心配かけちまったな…
ルフィの頭を撫でる。
「…エース?」
ルフィが目を覚ました。
「だっ、大丈夫か!?」
「ああ、もう大丈夫。」
と言うと…
「ダメだ!!まだ熱あんだろ!!寝てろ!!!!」
いつになく必死なルフィ。
「ごめんな…。俺のせいで…。」
目に涙を溜めながら言った。
ルフィは俺が風邪を引いたのを自分のせいだと思っている。
(たしかにルフィが原因だけど…)
いつもヘラヘラして笑っている弟がこんな顔して謝ってくると調子が狂う。
「ば〜か!何言ってんだよ。お前らしくねぇ!!!」
しょぼんと肩を落として俯いている弟の頭を撫でた。
その後俺は部屋で休むことにしたが、ルフィのヤツが何回も俺の部屋をのぞきに来て寝れたもんじゃない。
何を言っても5分に1回は来る…。
ドアを開けてひょこっと顔を覗かせニカっと笑って帰って行く。
ただたんに1人で暇なのかもしれないが、心配して来てくれるんだろう。
俺はそんな弟が可愛くて仕方なかった。
ありがとな、ルフィ。