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□〜冬夜〜【D兄弟/ルフィ】
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冬ー…。
外では今雪が降っている。
明日には辺り一面雪景色となっているだろう。
夜中、俺はあまりの寒さに目が覚めた。
「さ、さみぃ〜。」
ブルッと身震いした。
また寝ようと思っても全然眠れない。
布団の中でじっとしていたが眠れそうにない。
ふと隣のベッドを見ると兄エースが背を向け眠っていた。
俺はスルリと布団を抜け出しエースのベッドに潜り込んだ。
するとエースは俺に気付いてこっちを向いた。
「…ルフィ何やってんだよ。」
と眠たそうに言う。
「だってよ〜寒くて眠れねぇんだもん。」
そう言って俺はエースに引っ付いた。
「エースあったけー。」
俺はまだ8歳。
エースは11歳だったけどその胸は幼い弟をしっかり包み込む。
エースの温かさが伝わる…。
エースのにおいがする…。
エースの心臓の音がトクントクンと聞こえる…。
俺はすごく安心できた。
すぐに眠くなってしまい目を瞑った。
するとエースの腕が俺を抱き締めてくれた。
エースの温かさに包まれ俺は安心して眠りについた。
大好きな兄の腕の中で…。