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□〜冬夜〜【D兄弟/エース】
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冬ー…。
外では今雪が降っている。
明日には辺り一面雪景色となっているだろう。
夜はかなり冷え込む。
俺は布団を頭までかぶり寒さのため体を丸めて寝ていた。
「…さみぃ…。」
なかなか眠れない。
寒さに体を震わせていると背中の方で何かが動いた。
何かと思い寝返りをうつとそこには3つ下の弟が俺の布団に潜り込んでいた。
「…ルフィ何やってんだよ。」
と問うと弟は眠そうに目をあけて
「だってよ〜寒くて眠れねぇんだもん。」
と言い俺にくっついてきた。
あったけぇ…
ルフィの体温が伝わってきた。
ルフィも俺の体温を求めるように胸に顔を埋め
「エースあったけー。」
そう言って安心しきったように寝息を立て始めてしまった。
なんだコイツ?
と、ため息をつき呆れながらも幸せそうに眠る弟の寝顔に自然と顔もゆるむ。
眠ってしまった弟の小さな体をそっと抱きしめ温かいぬくもりを感じながら俺も目を閉じた。
今夜はぐっすり眠れる。