短編(学園)
□僕等は無言で照れる
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しとしと…
と、静かな音をたてて降る大地に降り注ぐ雨…
それを黙って見つめる少女がいた
『…雨かぁー‥』
そう呟くのは、このアリス学園高等部の生徒…
◯◯◯
◯◯◯は、寮へ帰ろうとしていた所‥雨が降り始めてしまった
帰るに帰れない◯◯◯は、その場にしゃがみ込んで雨が止むのを待っていた
『うーん…困ったな。早く帰って寝たいのにな』
◯◯◯は決心したように、立ち上がった
『……よし。走るぞ!』
「おーい、ちょっと待てよ」
『…ぁん?』
行こうと決心しち所で、聞き慣れた声に止められちょっと機嫌の悪くなった◯◯◯
『…何よ、女タラシの明良クン』
殿「うるせぇーよ!ほっとけっての!」
『はい、はい』
頭を掻きながら、◯◯◯の隣に並ぶのは
殿内 明良
アリス学園の生徒で、◯◯◯とは昔からの親友である
『…で?人の事呼び止めておいて、何の用。あたし、帰って寝たいんだけど』
殿「あのなー…この雨の中帰ったら、風引くだろ?」
『心配ご無用。そこら辺のメス猫と一緒しないでくれない』
殿「メス猫って…;まぁ、いいけどよ」
『ふーん…』
殿「…ほら、傘入れてやるから、一緒に帰ろうぜ」
そう言う殿内に、◯◯◯は思いっきり嫌な顔をした
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