永遠の想い
□episode.7
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あれから数時間…
第七班+●●●は漸く温泉宿へと到着した。
森の途中にある温泉宿なだけあって、辺りは相当薄気味悪い…
夜だからか、人通りどころか…人の気配が全くしない。
ナル「な…ななんか薄気味悪い所だってばよ…っ!」
サク「何か出そうね…」
夜なだけあって暗いが、月明かりでだいぶマシだ。
カカ「(……妙だな)」
『(気配が五つ…厄介な事になったわね)』
カカシと●●●、サスケは辺りの妙な異変に気付き難しい顔をした。
カカ「…どうするよ」
『幽霊さんは、やる気満々みたいよ?』
ナル「こ、怖い事言うなよな姉ちゃん…ッ!!」
ユラー……
ナル・サク「「で…で…でたぁー!!!」」
カカ「お前ら、うるさいよ;」
本当に幽霊が出た。
ナル「オレ…怖いのダメなんだってばよ…」
サク「しっかりしなさいよ!!男でしょう!!」
サス「何なんだ、コイツら」
100体くらいは居るだろうか…幽霊の軍隊に囲まれていた。
●●●はクナイを取り出し、幽霊に向かって投げてみる……が、流石は幽霊、通り抜けた。
『やっぱり無理だった』
カカ「当たり前でしょーよ;」
ナル「ヒィェー!!!本物だってばよ…ッ!!」
サク「攻撃が効かない!?」
ナル「…じゃ、じゃあさ!すり抜けるって事は、アイツらだってオレらに攻撃出来ないんじゃないの!」
一体の幽霊がナルトに向かって、刀を振り下ろした。
キィィィン…!!!
金属音が辺りに響いた…振り下ろされた刀を、●●●が間一髪、受け止めた。
「「「 !!! 」」」
『…私達に攻撃する事は、出来るみたいね』
カカ「厄介な相手だな」
『Aランクの任務よ、コレ』
カカ「だろうネ」
百もの幽霊が出るなんて、普通じゃ有り得ない。
ただでさえ、幽霊なんてモノは信じてないのに…
向こうの攻撃は当たるのに、こちらの攻撃が当たらないのは厄介だ。
やはり、親玉を潰すしか方法は無いか。
ナル「カカシ先生!どうすんだってばよ!!」
サク「そうですよ!攻撃出来ないのに、勝てるわけないじゃないですか!」
カカ「少し落ち着け。コイツらを操ってる奴を倒せば、問題はない」
サス「…………」
「―――残念ながら」
ドコからか声が聞こえた…
「私もそう簡単には倒されませんよ」
男が1人、暗い森の中から出てきた。
頭が良さそうな奴…
『貴方が、親玉かしら?』
「えぇ、一応」
男はニコッと笑った。
「お嬢さん、綺麗ですねー美人の中の美人です」
『それはありがとう』
笑顔でいる●●●だが、言葉は棒読み。
「そちらの貴方は、写輪眼のカカシさんですね?」
カカ「有名人は困るネー」
「アナタ達、相手をして差し上げなさい」
「「「「はっ!」」」」
女が1人、男が3人現れた。
「私の名はKです。宜しくお願いしますね、●●●さん」
『あら、私名乗ったかしら?』
「いえ。この世の美人の事くらい、知ってて当然ですよ」
コイツうざい。
●●●はそう思っていた。
K「アナタ達も、自己紹介しなさい」
Kがそう言えば、4人が順に名乗っていく…
「私はQ(クイーン)よ、よろしくねボウヤ達、それにお兄さん」
「Jでーす!お姉さんと、そこの可愛い子猫チャンよろしくー!」
「Aだ」
「Lよーん、よ・ろ・し・く・ネ!ボウヤ達」
(((((変なのばっかり…)))))
5人は呆れてため息を吐いた…
『アナタ……オカマ?』
L「やぁーねー!女よ〜!」
『(…今日はついてない日だ)』
ナル「何なんだってばよ…」
L「あらヤダ、可愛いボウヤが2人!」
「「…………。」」
ナルトとサスケは鳥肌がたって止まらない。
冷や汗も出てきてしまった…
J「Lその辺にしといてやれよ!」
A「で、どうする」
Q「そうね」
J「俺、あのお姉さんがいいな!」
A「俺は写輪眼」
Q「えー、あたしもお兄さんがいいわ!」
L「じゃあ、私はあのボウヤ達と子猫チャンね?」
あんぐりと口を開ける3人…
L「もう!そんなに照れなくてもいいわよ!」
「「「 !!! 」」」
L「待ってよー!」
3人はLに追い掛けられ、森の中へと入って行ってしまった……
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