永遠の想い
□episode.5
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次の日、
サスケは言われた通りの場所に向かっていた。
自分を苦しめていた呪印が消えると思えば嬉しい反面、本当に消えるのだろうか、という不安もあった。
カカ「………よ、」
不意に声が掛けられ、立ち止まった。
木に寄りかかり、愛読書を読みながらサスケに声を掛けた。
パタン、と本を閉じ、ゆっくりとサスケの元へ歩いてくる。
カカ「さてと、行きますかね」
サス「アンタも行くのか?」
カカ「一応な」
2人は、言葉を交わす事なく、その場所へと向かった…
* * * * * * *
―――――――……
カカシは、ドアをノックし一声掛けて入った。
中にはすでに、綱手とシズネの姿があった。
だが、肝心の●●●の姿がない。
綱「来たか」
カカ「あの、●●●は?」
綱手は盛大にため息を吐きながら、ソファーを指差す。
そこには、毛布にくるまって、気持ちよさそうに寝ている●●●の姿があった…
綱「いくら起こしても、起きないんだ」
カカ「…………」
サス「……コイツ、本当に大丈夫なのか‥?」
サスケは、本当に不安になってきたらしい。
カカシも、呆れてため息を吐いた。
カカ「…●●●は、昔から寝起き悪いんですよ。しかも、なかなか起きないっていう…」
綱「全く…どうにか起こせ、カカシ!」
カカ「俺ですか…」
綱「お前以外、誰がいる」
カカシは面倒くさそうに、ため息を吐く…
そして、素早く印を結び、分身を1人出した。
カカ「少し、離れていた方が良いかと」
サス「…何するんだ?」
カカシの分身は、寝ている●●●に近付くとクナイを取り出した。
そして、殺気を込めてクナイを振り下ろした…
●●●は目を覚まし、一瞬にしてカカシの分身を蹴り飛ばした。
寝起きとは思えない俊敏さに、カカシ以外の3人は唖然…
『…あー、来てたのか』
カカ「やっと起きた」
『酷い起こし方だな』
カカ「●●●が起きないからでしょーよ」
だって、眠かったんだ。と●●●は軽く欠伸をし、伸びをする。
『お、サスケおはよう』
サス「アンタ、本当に大丈夫かよ」
『大丈夫、大丈夫。…さ、始めましょうか』
●●●はニコ、と笑みを浮かべた。
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