桜の花が舞う季節
□[08]Hanataro
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あれから、猫(●●●)と一護、岩鷲は死神達に追われていた…
ジリジリと間合いを詰められ、段々と逃げ場が無くなってきている状況にあった。
護「先輩、何とか強行突破できる方法ないんスか?」
『うーん…囮作戦とか』
護「誰が囮…?」
じっ…と●●●と一護は岩鷲を見つめる。
岩「……。ふざけんなッ!!?」
『…冗談よ』
岩「ぜってーやる気だったろッ…!!」
岩鷲はぐわっ!と叫んだ。そんな時だった、●●●達を囲んで居た死神達が、何故か騒ぎ出した。
そして、●●●達の前に転ぶようにして現れた一人の青年。青年と呼ぶのは似つかわしいくらい、少年のような男の子。
「うわあっ!!あうぉふ!?」
『(あ…――)』
●●●はその少年を見て、少し驚いたように目を開いたが、あえて何も言わなかった。
その少年を見つめ、懐かしそうに微笑んだ。
岩「一護…こっから逃げるラクな作戦、思いついたぜ…」
護「気が合うな、俺もだ。」
「は……はい?」
一護と岩鷲は、その死神の少年を見て何かを考えたのか、とても悪そうな顔をした。
「こ…ここから逃げる…って?…あの、も…もしかしてあなた達が例の旅禍…じゃ…ないです……よねっ!?」
ビクビクしながらそう言う少年を、一護と岩鷲は人質にとった。
少年の首に刀を当てて、お決まりの台詞。
岩「おらァ!!てめーら道あけろォ!!」
護「てめーらの仲間ぶっ殺されたくなかったらなァ!!」
「ギャ―――ッ!!!」
『(……馬鹿。)』
し――ん。
一護達を追いかけて来た死神達は、それを見て驚くどころか、全く無反応だった…
「何…やってんだ、てめぇら?」
岩「え…」
護「何って……人質?」
「俺らとそいつが仲間に見えるか?」
護「…違うのか?」
「ぼ…ぼくは四番隊、あの人達は十一番隊です…」
十一番隊は護廷十三隊最強の戦闘部隊。ひきかえ四番隊は救護部隊…だから十一番隊は、四番隊が大っキライだと十一番隊の死神隊は大笑い。
岩「ちょちょちょちょっと待てぇ!!キライだから死んでも良いなんて、ヒドすぎるじゃないかキミ達ィ!!」
護「おーマトモな反論だ。」
そして、結局…人質にとった少年の意味は無く。ムダに終わった。
そうこうしてるうちに、十一番隊の隊員達はブッ殺せー!と向かってくる。
護「くそ…ッ!やっぱ力ずくしかねえか‼」
一護が刀を抜こうとしたその時…
ドゴン!!と音がし壁ごと十一番隊の隊員達は吹き飛んだ。
『(あ。聖流の霊圧)』
岩「な…何だ!何だ!一体!?」
護「…なんだか知らねえけど、とりあえず…敵が半分になってチャンスってことは確かだぜ!!」
一護達は今のうちにと残りの隊員達を倒しながら逃げ出した。
『(ま、いっか。チャドと聖流だろうけど)』
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