桜の花が舞う季節
□[01]City of grim reaper Rush
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―――――……
●●●達の前には、何とも言えぬ、不気味な景色が広がっている…
雨「――――…!」
織「ここが…」
護「…断界…!」
―――ドドドドドド…
夜「さぁ!呆けるな、走れ!!拘流の壁が追ってくるぞ!!」
4人と4匹は、後ろから迫り来る壁から逃げるため、必死に走る…
雨「ほ…ッホントに追いかけてくるぞ!僕達が走り抜けた所がどんどん崩れてきてる!」
夜「話す暇があるなら一歩でも進め!拘流に呑まれれば、お終いじゃぞ!!」
夜一がそう言った時にはもう遅く、雨竜は触手のようなモノに捕まってしまった…
雨「え?うわっ!?」
『雨竜!』
護「バカ!変な服着てくるからだ!!」
一護は斬魄刀を抜こうとする…
夜「待て!斬魄刀は使うな!!」
『拘流は霊体を絡め取るのよ!』
聖「斬魄刀を振れば、テメェも呑み込まれるぞ!」
護「じゃ…じゃあ、どうすりゃ…!!」
その時、
チャドが雨竜に絡まっている拘流を引きちぎって、雨竜を助け出す。
雨竜がお礼を言おうとした時、チャドは雨竜を抱えて走り出した…
その間にも、止まることなく拘流の壁は迫ってくる…
雨「お…降ろしてくれ茶渡くん!自分で走れるから!降ろ……!!?」
チャドに抱えられて後ろを向いていた雨竜は、自分達の後ろから、何かが近付いて来るのに気付いた…
雨「ま…待ってくれみんな…何か…何か来てるぞ…!」
夜・聖・楓「『 !! 』」
巨大な生物のようなモノが、もの凄い速さで迫ってくる。
雨「な…何だこいつは!?」
夜「《拘突》じゃ!!」
楓「七日に一度しか現れない“掃除屋”だね」
聖「ついてねェーな…;」
『いいから、とにかく逃げなさい!』
夜「あやつは恐ろしく早いぞ!!」
皆は必死に走る…
そして、目の前には出口が見えてきた。
夜「急げ!じき出口じゃ!!」
だが…あと少しというところで、追い付かれてしまう…
雨「だ…ッダメだ…!追い付かれ…」
皆が、もうダメか…と思った瞬間、楓はチャドの肩に素早く飛び乗ると後ろを向く。
●●●も後ろを向き、叫んだ…
『守りなさい“月刃”!!』
楓「守ノ壱“風の颯”!!」(シュノイチ・カゼノソウ)
2人がそう叫ぶとシールドが現れ、拘突とぶつかり大きな音を立てて爆発した…
その衝撃で全員は出口から投げ出され、凄い勢いで地面へと墜ちていった…
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