桜の花が舞う季節
□[10]The last summer vacation
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浦原商店で一護の勉強会を終えた●●●は、ほんの少しの間…
夏休みをゆっくり過ごすことにした。
小高い丘の上から、空座町を見つめている●●●、風が●●●の髪をなびかせる…
聖「どうだった、そっちは?」
そう言って、●●●の後ろに現れた聖流。
●●●は、振り向かず答えた。
『頑張ってた』
クスリ、と笑みを浮かべた●●●に、聖流はどこか安心したように笑った…
『副隊長とか倒せたりして』
聖「そりゃスゲーな」
2人は笑った。
聖流も●●●の隣に腰を下ろす…
聖「コッチも頑張ってたぜ?」
『だろうね、みんな努力家だから』
話していると、2人の間にどーん!と楓が突っ込んできた。
ニコニコと笑顔を浮かべる楓、聖流は痛ェーよ!と呆れ顔…
●●●は、ははっと笑った。
楓「●●●ー!」
『久しぶり、お疲れ楓』
聖「テメェ、コラ」
楓「あ、居たの聖流?」
聖「ぶっ飛ばすぞ」
拳を見せる聖流に、楓はごめん、ごめんと謝った。
『雨竜の方は?』
楓「うーん…ムチャしなきゃいいんだけどね」
『いや、絶対ムチャするね』
聖「確かにな」
一護が浦原商店で勉強会をしている間、織姫・茶渡も必死に訓練をしていたのだ。
聖流と楓は、それぞれ訓練に付き合っていた。
『みんな、まだまだ強くなる…特に一護は、あたし達の想像を超えるくらいに』
聖「そうだな」
ザッ……
一瞬、強い風が●●●達の間を通り抜けた。
空気が変わった…
『私は一護と行く。お前達は、織姫・チャド・雨竜に付け』
『それと“奴”には気を付けろ。向こうへ行っても気は抜くな』
「「御意」」
三人はいつもとは違う雰囲気を漂わせていた…
『行くぞ』
そうして
三人の最後の夏休みは、
幕を閉じた……
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