桜の花が舞う季節
□[06]strawberry decide&three true character
2ページ/4ページ
* * * * * * *
『喜助!!』
声を張り上げいきなり現れた●●●に、皆ビクッと肩を震わせた。
喜「な…なんスか?;」
『一護の手当てをする!部屋と布団を用意してくれ!!楓、どこだ!』
喜「…分かりました、テッサイ」
喜助は今にも死にそうな一護を見た…
●●●に頼まれた部屋と布団を用意する。
布団に一護を寝かせると、すぐに治療に入った…
ジ「だ…大丈夫なのか?コイツ…」
楓「死なせないよ…絶対に」
テ「黒崎殿は今どういった状態で…?」
●●●は手を休める事なく、テッサイに返答した。
『一護は…“鎖結”と“魄睡”を完全に砕かれた。今は傷も塞いだ、命に別状はない』
それを聞いたテッサイ、ジン太、ウルルは安堵の表情を浮かべた。
だが、●●●の次の一言に三人は言葉を失ってしまった……
『だが、死神になる事はもう…できない』
テ「で、では!朽木殿を助ける事は、彼にはもうできないと!?」
夜「助けに行く事は出来るぞ」
聖「だけど、それはソイツ次第」
夜一と聖流は淡々と話していく。
聖「一護がルキアを助けに行くンなら」
喜「方法は、ありますね」
ジ「えっ…!!?」
『まぁ…この子が向かうのなら、いくらでも協力するよ』
●●●がニッと笑うと、全員…口角を上げて笑った。
* * * * * * *
………痛くねぇ…?
やべぇ、俺もいよいよ死ぬのか…
これ多分、死にかけて痛みも何も分かんなくなってんだ…俺。
そう言えば…
さっきまであんな冷たかった身体も、何か温かい気がする…
……あったけぇ…
一護はゆっくりと目を開けた…
護「……生きてるのか…?俺は…」
『………ん』
護「………えっ…?」
隣から声が聞こえ、チラッと見るとそこには●●●が眠っていた。
護「のあッ!!//なっ…何で先輩が俺の布団に!//」
一護が慌てふためいていると、肩に激痛が走った。
護「いッ…!?うあッ…!!」
一護はあまりの痛みに、肩を押さえながら体を起こす。
護「…あれ?――俺…死んでねぇ……どうしてだ…?てか、よく見たらここ俺ん家じゃねーよ!どこだ、ここ!!?)」
一護がキョロキョロと辺りを見回していると、部屋に三人の人物が入ってきた。
喜「ホラホラ、ダメでしょ黒崎サン」
楓「一応塞いだけど、まだ完全に治ったワケじゃないんだから、あんまり動かないでよ」
聖「まァ、生きてるコト事態スゲェーけどよ」
護「…ゲタ帽子!!それに…聖先輩、紅…!!?もしかして…ここ、あんたの家か」
喜「ご名答!」
喜助はパチン、と持っていた扇子を閉じた。
護「…あんたが俺を……助けたのか…?」
喜「おや?心外っスねぇ、その言い方。まるで助けて欲しく無かったみたいに聞こえる…それに、あなたを助けたのは、アタシじゃない」
喜助の言葉に、一護は首を傾げて喜助を見た。
next→