桜の花が舞う季節

□[06]strawberry decide&three true character
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* * * * * * *






『喜助!!』






声を張り上げいきなり現れた●●●に、皆ビクッと肩を震わせた。






喜「な…なんスか?;」



『一護の手当てをする!部屋と布団を用意してくれ!!楓、どこだ!』



喜「…分かりました、テッサイ」






喜助は今にも死にそうな一護を見た…

●●●に頼まれた部屋と布団を用意する。



布団に一護を寝かせると、すぐに治療に入った…





ジ「だ…大丈夫なのか?コイツ…」



楓「死なせないよ…絶対に」



テ「黒崎殿は今どういった状態で…?」






●●●は手を休める事なく、テッサイに返答した。





『一護は…“鎖結”と“魄睡”を完全に砕かれた。今は傷も塞いだ、命に別状はない』






それを聞いたテッサイ、ジン太、ウルルは安堵の表情を浮かべた。

だが、●●●の次の一言に三人は言葉を失ってしまった……






『だが、死神になる事はもう…できない』



テ「で、では!朽木殿を助ける事は、彼にはもうできないと!?」



夜「助けに行く事は出来るぞ」



聖「だけど、それはソイツ次第」






夜一と聖流は淡々と話していく。






聖「一護がルキアを助けに行くンなら」



喜「方法は、ありますね」


ジ「えっ…!!?」



『まぁ…この子が向かうのなら、いくらでも協力するよ』






●●●がニッと笑うと、全員…口角を上げて笑った。

















* * * * * * *






………痛くねぇ…?



やべぇ、俺もいよいよ死ぬのか…

これ多分、死にかけて痛みも何も分かんなくなってんだ…俺。



そう言えば…

さっきまであんな冷たかった身体も、何か温かい気がする…


……あったけぇ…






一護はゆっくりと目を開けた…










護「……生きてるのか…?俺は…」



『………ん』



護「………えっ…?」






隣から声が聞こえ、チラッと見るとそこには●●●が眠っていた。






護「のあッ!!//なっ…何で先輩が俺の布団に!//」






一護が慌てふためいていると、肩に激痛が走った。





護「いッ…!?うあッ…!!」





一護はあまりの痛みに、肩を押さえながら体を起こす。






護「…あれ?――俺…死んでねぇ……どうしてだ…?てか、よく見たらここ俺ん家じゃねーよ!どこだ、ここ!!?)」






一護がキョロキョロと辺りを見回していると、部屋に三人の人物が入ってきた。





喜「ホラホラ、ダメでしょ黒崎サン」



楓「一応塞いだけど、まだ完全に治ったワケじゃないんだから、あんまり動かないでよ」



聖「まァ、生きてるコト事態スゲェーけどよ」



護「…ゲタ帽子!!それに…聖先輩、紅…!!?もしかして…ここ、あんたの家か」



喜「ご名答!」






喜助はパチン、と持っていた扇子を閉じた。






護「…あんたが俺を……助けたのか…?」



喜「おや?心外っスねぇ、その言い方。まるで助けて欲しく無かったみたいに聞こえる…それに、あなたを助けたのは、アタシじゃない」






喜助の言葉に、一護は首を傾げて喜助を見た。
































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