桜の花が舞う季節

□[05]cold rain
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* * * * * * *





聖「なァ…お前、本当はアイツらに会いたかったんだろ?」






聖流の問いに●●●は何も答えない。

●●●の後ろを走る聖流には、●●●の表情は見えなかったが…


何となく、●●●が何を思い、感じているのかすぐに分かった。






『…一護は、まだあの2人には…適わない』



聖「…分かってる、だから助けに行くんだろ?」



『うん』






●●●が一護の元へ来た時、すでに一護はボロボロだった。


そして、

2人の演技が始まった。





『……い…ちご?』






名前を呼ばれた一護は驚いて後ろを振り向く。






護「な……!!?」



『何…アンタそれ……刀?』



護「先輩…俺が見えて…!!」



聖「何言ってんだ…?ハッキリ見えてるだろうが」



『てか、なんで…そんなに血まみれで…!ルキアちゃん…雨竜!?』






一護もルキアも皆、驚いている。

そして、一人の男が口を開いた…






恋「へぇー、お前ら俺達が見えんのか?」



『何を、言ってるの?……あなた達は何なの!?』



恋「俺らは“死神”だ。普通の人間には見えねェー」



『……しに、がみ…?』






●●●と聖流は驚いた顔をする。






聖「…なァ、死神サンよ。アンタらが何だろうと、どうだっていいんだが」



『どうして、ウチの後輩達は死にかけてんの』



恋「ガキ共に教える義理はねぇーよ」






恋次は2人を軽くあしらう。






聖「…そうかよ、別に言わなくてもいいぜ。この状況を見れば何となく分かる」



ル「一護の先輩方!!早く…早くここから逃げるのだ!!!」






ルキアは後ろから必死に叫んだ…






聖「…悪ィがルキアちゃん」


『それは無理』



護「先輩ッ!!」



聖「大事な可愛い後輩が、こんなんなってんのに黙って逃げろってか?悪ィけど…俺達はンな腐った人間には、なりたくねェよ」






聖は恋次に向かって挑戦的な笑みを見せる。






恋「…どうやらテメェも死にてェらしいな。現世ら馬鹿が多い」



聖「テメェも頭良さそうには見えねェーけど?」






聖の今の言葉で頭にきた恋次は、今にも襲いかかりそうな勢いである。






護「それ以上挑発しないでくれ!!マジで殺されちまう!!」



恋「…お前ら全員…ぶっ殺す!!」






瞬間…


恋次が聖流に斬り掛かり、聖は血を流して倒れた。





『聖ッ!!(…まさか、生きてるよね…?;)』



護「聖センパイ!!!」






聖の身体からは、とめどなく真っ赤な血が流れている…






聖「…ガハッ!!…ゲホッ、ゲホッ…(この糞野郎…痛ェーじゃねーか!)」



恋「まだ生きてんのか、しぶといヤローだな」






そう言いながら、恋次はまた刀を振り上げた…






『やめてッ!!聖を殺すならアタシを殺しなさい!!』



護「バッ…!!やめろッ!!!死んじまうぞ!―――“●●●”先輩!!!」



恋・白「「―――!!?」」






一護の言葉に恋次と白哉は、これでもかというくらい目を見開いて驚いている…






恋「……●●●…」



『●●●ってのはあたしの名よ』



恋「その名を!!!俺達の前でッ…!!口にするんじゃねェ!!!」






恋次は今までで一番大きな声を出し、叫んだ…


恋次の叫びに一護とルキアはビクッとして恋次を見た…

一瞬、恋次の霊圧がドンッ!!!と上がった。
辺りがピリピリとした空気に包まれた…

























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