桜の花びらが舞う季節
□[14]Nostalgic Day
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話しているうちに、一角の治療も終わり、弓親の治療に入っていた。
弓「一角の傷が無い!?」
角「何ィ!!?」
一角は自分の頭を触った。傷が無いどころか、心なしか前以上に、頭が輝いている。
角「テメェが治したのか…?」
●●●はにっこり笑うだけで、返答はしなかった。
『はい、2人共終わり』
「「((早っ!!?))」」
弓「僕の美しい顔にできた傷が綺麗に消えているよ!」
角「つーか、痣とかもねェーし…」
弓「肌に潤いが増したような」
驚いたり喜んだりする2人を見て●●●は笑っていた。
角「スゲーな…テメェ、名は?」
『あたし?あたしは、○○○ ●●●。よろしく』
「「…………。」」
数秒の間……
そして一角らは叫んだ…あまりにもうるさいもんだから、●●●は耳を塞いだ。
角「お前…○○○ ●●●って…あの○○○ ●●●か!!?」
『他にどの○○○ ●●●が居るわけ?』
弓「なるほど…美しいわけだよ」
そこへ、花太郎が薬の調合を終えて戻ってきた。
花「知らなかったんですか…?」
『花、ありがとう。ご苦労様』
花「いいえ、こんな感じで…?」
『うん、上出来!あ、でもコレはこれくらいにして―――』
花「なるほど!勉強になります」
●●●の説明を聞いて納得した花太郎。
角「へェー、テメェが…」
花「●●●さんを知らない人って居るんですね?」
角「噂とか情報はよく耳にするが…実際、見た事ァねェーしよ。ただの噂かと思ってたぜ」
弓「君、すごく美しいね」
『ふふ』
●●●は笑うと、一角に何かが入った小さな小瓶を渡した。
角「何だ、コレ?薬か?」
『えぇ、塗り薬よ』
花「正確に言えば…血止めキズ薬です」
角「血止めキズ…?」
一角は首を傾げた。
『今度ケガして血が止まらない時は、それを塗ってあたしの所まで来て下さい』
角「あぁ」
そして、●●●はもう一つ小瓶を渡した。
『それは、貴男の先輩に渡してもらえる?』
一角はあぁ、と軽く返事を返した。
『●●●からって言えば、分かるから』
一角と弓親は?を浮かべている。
そんな2人に●●●は、微かに笑った…
『じゃあ、お大事に』
角「あぁ、悪ィな」
弓「ありがとう」
『いいえ』
2人は礼を言い、帰っていった……
オマケ→