桜の花びらが舞う季節

□[11]Mission part 2
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『死神はねー、まぁ基本虚退治が専門よね。治療専門の人達もいるけど』




楓「戦ってて、怖くないのか…?」





『怖いわよ、いつ死ぬか分からないし』





楓「じゃ…じゃぁ!なんで危険な事なのに死神なんかやってんだ!?」











●●●は微笑んだ











『大切なものを守るためによ』





楓「大切なもの…?」





『そう、それを失いたくないから闘うの』





楓「自分が死ぬことになってもか‥?」











●●●は首を横に振る










『大切なものを守るために自分の命を捨てるんじゃない‥』





『守れるくらい強くなって、共に生きるために命を懸けて闘うの』





『強くならなきゃ…何も、守れないじゃない』











楓は難しそうな表情をする









『ふふ、そのうち分かるわよ』










そう言って●●●は楓の頭を撫でた









ル「まだまだ子供だな、楓は!」








ルキアは声を出して笑う
楓も負けじと言い返す








楓「なんだよ!ルキアだってチビじゃねぇーかよ!」




ル「私はチビではない!それにルキアとはなんだ!少しは年上を敬わぬか!」




楓「ルキアはチビだからいいんだよ!!」





ル「チビ、チビと‥人のことを莫迦にしおって…許さん!!」





楓「ゲッ!!」











ルキアは黒いオーラを出しながら、逃げ回っている楓を追いかけている



●●●はそれをみて笑っている









そこへ見回りに行っていた2人がやっと戻ってきた









海「何やってんだ?あの2人は…;」





『お疲れ様です。まぁ、あの2人は‥鬼ごっこです』





海「なんじゃそりゃ…;」




『なんか収穫ありました?』





海「あぁ…それなんだが…」













―――…ゴァァァァ゛!!!











『この呻き声…』





聖「まさかな…」










皆が驚いていると、地面が割れ昨日と同じ虚が姿を現す



●●●達はさらに驚いた



昨日の虚とは姿も大きさも同じなのだが‥



唯一、違うのは頭の数…3つだった頭が6つになっていた










聖「めんどくせぇーな…;」





ル「生きておったのか!?」




海「いや、死んだはずだ」




楓「昨日より頭の数増えてるじゃん…!!」










●●●は疑問に思った



昨日の虚は自分たちを見つけた時、すぐに襲いかかってきた…





だが、目の前にいる虚は唸り声をあげるだけで一歩も動こうとはしないのだ









『…たくっ‥あいつらどこで何してるわけ』





聖「あいつら‥?」





『そっ!‥あいつら』











●●●は妖艶な笑みを浮かべると、刃先を海燕たちに向けた‥











海「おい、何のまねだ…?」




『なんのマネ‥ね。それはこっちの台詞なんだけど?』





聖「●●●?」





『わからないとでも思ってるの?』





聖「なんの話だよ?」










話していくうちに、●●●の顔が無表情になっていく









『往生際の悪い奴らね、いい加減にしてもらえないかしら?』





『ねぇ…?虚サン』












●●●がそう言うと海燕と聖流の姿、形が変わっていく…






海燕の方は、巨大な蜘蛛のような姿



聖流の方は、巨大な蛇のような蛞蝓(ナメクジ)のような姿






さっきの虚といい、今の二匹といい今日はデカいのが多いなと、思った●●●とルキアだった…








●●●はあまりにも虚の姿がキモいものだから、露骨に嫌な顔をしている










ル「今日は‥ついていない日だな…;」





『なんなわけ…あたし虫とかそういうの嫌いなのよね…』





ル「我慢してくれ…;」










●●●は大きなため息を吐いた











蜘「どうして、わかったんだ?完璧だったはずだ」





『……感?』





ル・楓「「感ッ!!?」」





『嘘よ。あたしが聖流の事間違えるハズないじゃない』





ル「そうだな、●●●が聖流の事間違うワケがない」





蜘「そうか…」










虚二匹が笑った


見た目が見た目なだけあって笑い方も気持ち悪かった…








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