桜の花びらが舞う季節

□[10]Mission part 1
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――…北、流魂街70地区。




草木は枯れ‥


カラカラとした荒野に冷たい風が時折吹く‥


人っ子一人いないこの場所に四人の死神達が足を踏み入れた












「いや〜…めんどくさっ…」





「俺もッスよ」





『あたしも〜…』










このやる気のない声は、上から…



海燕

聖流

●●●




…である







「真面目にやらぬか!そんなんでどうするのだ!」








そして


やる気のない三人に対して、一喝をいれているのが‥朽木ルキア十三番隊の隊員だ





今日はこの四人で任務に来ている



任務の内容は虚退治‥



ここの地区はかなり治安が悪かったが人は住んでいて家などもあったらしい




だが‥今となってはただの荒地でしかない…
少し前に虚に襲われたのだ…






●●●達はその虚を退治するのが任務だ





何故隊の違う四人が組んでいるのかと言うと…



最初は十三番隊の任務だったのだが、浮竹の体調が良くないということで何となく抜擢されたのが五番隊の四席、五席をつとめているこの2人だった








ル「(絶対…人選ミスだ!!)」





海「しっかし…人っ子一人いねぇーな」





聖「人がいる以前の問題ですよ、ここ」





ル「どうするのですか、海燕殿?」





海「気長に待つとしようぜ?」








そう言って、海燕は近くの枯れ木に寄りかかり腰を下ろす
それに続いて●●●も聖流も腰を下ろした







ル「そんな悠長な…」





『いいじゃないの、ここに居れば向こうから出て来てくれるわよ』





ル「しかし…!」





海「朽木。そう焦るな、今は体力温存といこうぜ?なっ!」









ルキアは諦めたのか自分も腰を下ろした

すると、上から小石が何個か降ってきた







海「!?あっぶねーな…なんだ?」





聖「海燕さん、あれ」








海燕とルキアは聖流の指差した方向を見る

そこにはまだ幼い子供三人が立っていた








ル「こ、ども…?」





『子供ね』





ル「生き残りなのだろうか?」





聖「かもな」








呑気に話をしていると、子供達が近づいてきた







「おい、お前ら!食い物をよこせ!さもなくば痛い目を見ることになるぞ!!」



「そ、そうだ…い、痛い目‥みるぞー…」



「・・・・・。」









元気なのが親分で、後ろにいる少年と少女が子分みたいな感じだろう




少年が恐喝してくるにもかかわらず、死神四人は呑気に昼寝をしている…






「こ、こらぁー!!人の話はちゃんと聞けー!!」







少し離れた所でムキになり地団太を踏む少年







海「おい、誰か構ってやれよ」





「「『えぇ゛〜…』」」







面倒くさがっている海燕に、さらに面倒くさそうな声を出す三人





だが、次の瞬間…





瞬歩を使って子供の所まで移動した●●●と聖流そしてルキア…

海燕は任せたー、と手を振っている






聖「3人もいらねぇんじゃねぇーの?」





ル「念のためだろう?」





『じゃ、海燕さんはもっと要らないわね』








遠くで何だとー!!と怒っている海燕…地獄耳なのか…;;




いきなり現れ、刀の柄に手を掛けて笑って話をしている三人に子供達は驚いて声も出ないらしく、ただ呆然と固まっている







ル「……来るぞ」







ルキアがそう言ったのと同時くらいに地面が割れ馬鹿でかい虚が姿を現した






――――ゴァァァァ゛!!!







聖「デカ…」





「な、んだよ…これ…!!」




ル「何って、虚だが?」





「そこじゃねぇ!!デカさに驚いてんだよ!!」






10mくらいはある恐竜のような虚だ

恐竜と異なるのは頭数くらいだろう‥頭が三つある







『はいはい。呑気に会話してないで行くわよ』





「えっ…おい!!」













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