桜の花びらが舞う季節
□[08]Best friend
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―――――……
2人は誰もいない
穏やかな場所に来ていた
そこに2人は並んで腰を下ろす
最初はボーっと遠くを見たり空を眺めて何も話さなかった2人だったが‥
少しして●●●が口を開いた
『…ここ、いいでしょう?あたし、こういう場所が好きなのよ』
ル「…意外だな、お前はもっと明るくて人が賑わう所が好きそうな感じだがな』
『そう?人が多い所は嫌いじゃないけど、あたしはこっちの方が好きかな』
ル「私もだ」
2人は笑った
『…ねぇ?ルキア』
ル「なんだ?」
『恋次の事だけどさ、アイツ馬鹿だからあんな事言ったかもしれないけど…』
『本心じゃないのはルキアもわかってるでしょう?』
ルキアは黙って●●●の話を聞いている
『2人共、素直じゃないだもの…このまま気まずいなんて嫌でしょう?』
『ゆっくりでいいから仲直りしなさいよ?また4人でご飯食べたりしたいからさ…』
●●●はルキアが震えているのがわかった…
下を向いて必死に泣くのを堪えているルキアを●●●は優しく抱きしめた
『…バカねー、泣きたい時は我慢しなくてもいいのよ」
ルキアは●●●の死覇装をギュッ…と握ると震えた声で言った…
ル「わ…たしは‥行くなと…言ってほしかったのだ…」
ル「…嘘でも良いから…止めてほしかった…!!」
『…恋次は、口は悪いし、顔怖いし‥素直じゃないし、馬鹿で意地っ張りだし…』
『…でもさ、恋次は優しいひとじゃん?だから、ルキアに幸せになってもらいたかったのよ…そうでしょ?』
ル「…莫迦だなアイツは…」
『誰よりもルキアの幸せを願ってる…』
ル「…そうだといいが…」
『それはルキアが一番わかってるでしょう?』
ル「…そうだな」
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