桜の花びらが舞う季節
□[07]Passing each other Thinking
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―――あの日から数年…
あたしは平和な日々を送っていた‥
あの日以来、色々な事があった
修兵が卒業し、護廷十三隊に入隊していった事
桃の幼なじみの日番谷冬獅朗が、飛び級して護廷十三隊に入隊した事
あたしは冬獅朗と仲良くなった
周りと関わろうとしなかった冬獅朗にしつこく話しかけた
最初はあたしの話を眉間に皺を寄せてうざそうにして聞いていた
だけど、諦めたのか段々笑ってくれるようにもなり、話してくれるようにもなった
一番変わったと言えば‥
あたしと聖流がみんなより早く卒業して護廷十三隊に入った事
あたしと聖流は五番隊へと入隊した
藍染隊長が指名してきたからだ
まぁ、入ったからには一生懸命やるけどね
そんな感じで今は、平和に落ち着いて生活している
そんな事を考えていると、誰かが近づいて来るのがわかった
霊圧で誰だか分かるのだが、あえて●●●は動こうとしない
市「こんな所に居たんか、探したで?」
『副隊長‥あら、すいません分かりませんでした』
市「分かってたやろ?嘘はあかんねん」
『…何かご用で?』
市「つれないなァー‥まぁ、そんな●●●も好きやけどな」
『それは、どーも』
●●●は今、五番隊の四席なのだが、副隊長にこんな所態度でいいのだろうか
『ねぇ、ギンちゃん。何であたし五番隊に選ばれたわけ?』
市「俺らが気に入ったからや!」
『…他は?』
市「能力の高さを買われたんやろ!なんや、五番隊嫌なん?」
『嫌じゃないよ、まぁ、何となくそう思っただけだから気にしないで』
いつものように笑う●●●に安心したのか、ギンも笑って●●●の頭を撫でた
市「せや、●●●に言いたいことがあったんや」
『なに?』
市「六番隊の隊長サンがな、ルキアっちゅう子を養子にするそうや」
『え……?』
市「ルキアちゃんって、●●●の親友やったなァと思ってな」
●●●は立ち上がると、勢い良く走り去って行った
市「行ってもうた‥淋しいなァー‥」
ギンは●●●が居なくなってしまったので、渋々と帰って行った…
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