桜の花びらが舞う季節

□[03]precious
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―――――帰り道…





『明日から学校だねぇー』



聖「そうだな、なんかやっと一歩踏み出したって感じだな」




『うん…ねぇー、聖流?』



聖「んー?」




『あたしさ何があっても前向いて生きるから。どんなに辛くても、苦しくても…絶対頑張るから‥だから…?!』





聖流は●●●の頭の上に手を置いた
そして、優しく笑った…





聖「無理する事はねぇーよ、お前は今までどおり生活してればいいんだよ!何のための俺だよ、お前が辛かったら苦しかったら少しでもいい、俺に頼れ!」





『聖流…』





聖「俺はお前より弱ェし、頼りにならないかもしれない‥だけどよ、俺ら家族だろ?俺の前では弱音吐いてもいいんだよ‥」




『うん…ありがとう』





聖流は●●●の髪をグシャグシャに撫でた
●●●は眉間に皺を寄せるが、聖流は笑っている







聖「姫を守るのは騎士(ナイト)の役目だろ?」



『うっわ!キザなセリフ』



聖「うるせぇーよ!ほら、お姫様帰りますよー」



『馬鹿にしてるでしょ‥!!』



聖「はい、はい。帰りますよ」



『ばっか!!聖流!!』






聖流は笑いながら歩きだす
●●●は聖流の後ろを歩きながら頬を膨らましている









『・・・ねぇ‥聖流…?』





聖「・・・・・・んー?」





『聖流の考えてる事って大体わかるのよねー』





聖「・・・・・・以心伝心ってやつ?」





『ばか‥。聖流はさ、馬鹿なのよ』








聖流はピタッっと歩いていた足を止めた
後ろを歩いていた●●●も足を止める










『聖流は、あたしが幸せなら自分の事はどうでもいいって思ってる…』





『あたしを守りたいなら、幸せになってほしいなら!もっと自分を大事にしてよ‥!!アンタがいなくなったらあたしどうすればいいのよ!!』







聖流は振り返らず●●●に返事をした









聖「…俺、●●●が幸せなら、笑っているならそれでいい。自分の命なんて捨てて、お前を守る。そう思ってた…」






『・・・・・・・。』





聖「だけどよ…お前のために生きててやるよ!お前が幸せになんのをずっと隣で見ててやる…そうやってずっと守っていくよ」






『…アンタがあたしを守るなら、あたしが聖流を守るわよ!』






聖「・・・・・・」





『あたしを独りにするなんて許さないんだから』











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