桜の花びらが舞う季節
□[03]precious
2ページ/4ページ
―――――帰り道…
『明日から学校だねぇー』
聖「そうだな、なんかやっと一歩踏み出したって感じだな」
『うん…ねぇー、聖流?』
聖「んー?」
『あたしさ何があっても前向いて生きるから。どんなに辛くても、苦しくても…絶対頑張るから‥だから…?!』
聖流は●●●の頭の上に手を置いた
そして、優しく笑った…
聖「無理する事はねぇーよ、お前は今までどおり生活してればいいんだよ!何のための俺だよ、お前が辛かったら苦しかったら少しでもいい、俺に頼れ!」
『聖流…』
聖「俺はお前より弱ェし、頼りにならないかもしれない‥だけどよ、俺ら家族だろ?俺の前では弱音吐いてもいいんだよ‥」
『うん…ありがとう』
聖流は●●●の髪をグシャグシャに撫でた
●●●は眉間に皺を寄せるが、聖流は笑っている
聖「姫を守るのは騎士(ナイト)の役目だろ?」
『うっわ!キザなセリフ』
聖「うるせぇーよ!ほら、お姫様帰りますよー」
『馬鹿にしてるでしょ‥!!』
聖「はい、はい。帰りますよ」
『ばっか!!聖流!!』
聖流は笑いながら歩きだす
●●●は聖流の後ろを歩きながら頬を膨らましている
『・・・ねぇ‥聖流…?』
聖「・・・・・・んー?」
『聖流の考えてる事って大体わかるのよねー』
聖「・・・・・・以心伝心ってやつ?」
『ばか‥。聖流はさ、馬鹿なのよ』
聖流はピタッっと歩いていた足を止めた
後ろを歩いていた●●●も足を止める
『聖流は、あたしが幸せなら自分の事はどうでもいいって思ってる…』
『あたしを守りたいなら、幸せになってほしいなら!もっと自分を大事にしてよ‥!!アンタがいなくなったらあたしどうすればいいのよ!!』
聖流は振り返らず●●●に返事をした
聖「…俺、●●●が幸せなら、笑っているならそれでいい。自分の命なんて捨てて、お前を守る。そう思ってた…」
『・・・・・・・。』
聖「だけどよ…お前のために生きててやるよ!お前が幸せになんのをずっと隣で見ててやる…そうやってずっと守っていくよ」
『…アンタがあたしを守るなら、あたしが聖流を守るわよ!』
聖「・・・・・・」
『あたしを独りにするなんて許さないんだから』
next→