桜の花びらが舞う季節

□[02]oath
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聖「…そうだな。守りたいものがあるから、俺は強くなりてぇと思った」


『そんなに大切なもの?』


聖「あぁ、無くしたら俺は生きていけなくなるくらい大切なものだ」


●●●は少し寂しそうな顔をする
聖流はふっと優しく笑うと、●●●の頭をグシャグシャっと撫でた



聖「そんな顔すんな、俺はお前を置いていなくなったりしねぇーからよ」


『わかってる…けどさ‥』


聖「ん?」



聖流は●●●が安心するように優しく笑う
●●●はふっと笑うと、そうね‥と微笑んだ







――それから数日後…。


『ちょっと、散歩してくるー』


聖「おー、気をつけろよー?」


『うん、行ってきまーす』





*****


小屋から少し遠く離れた場所に●●●はきていた
あまり花の咲かないこの地区で唯一花が咲いていて花畑になっているところだ


●●●は昔からここが好きでよく足を運んでいた
誰もいなく静かで美しいこの場所は●●●の心を落ち着かせた


しばらくボーっとしていたが聖流に説教をくらう前に帰ろうと立ち上がった
後ろに人の気配がし、●●●はゆっくりと後ろを振り向く
後ろには刀を持った3人の男が立っていた…



「 「 「 / / / 」 」 」



●●●が振り返った瞬間、男たちは●●●の美しさに言葉を失い見惚れている



『・・・なにか?』


「ハッΣいかん、見惚れている場合じゃなかった!!」

「で、でもよ//こんな可愛い娘っているんだな//」

「感心してどうする!!」


「おい、娘!怪我したくなかったら金目のもんをよこしな!」




●●●はハァーっとため息をついた



『そんなもの持っていない』


「そうか…それは残念だ。お嬢チャンを売ることにするよ」


『!?』




男は●●●の手首を掴んだ
●●●は逃げようと抵抗するがやはり男の力には適わなかった…



だか、その刹那●●●の手首を掴んでいた男が苦痛な叫びをあげて倒れた



「そいつに触んじゃねぇーよ。てめぇーらみたいなカスが触れて良いもんじゃねぇーんだよ」


「だっ‥誰だ!!」


『あっ・・・・・』



そこには短剣を手にこっちへ歩いて来る1人の男…



「誰がカスだ!!チクショー!!兄貴を…!!」


『聖流・・・・・』


聖「たくっ…;遅いから心配して来てみれば、何やってんだよ」


『今から逃げようかと思ってたのよ』


聖「あっそ…;」


「てめぇー!!シカトこいてんじゃねぇぞ!!」



そして、男が刀を振り上げた瞬間…
ザシュ!!と音がして、地面に血がポタポタと流れた‥



『っ・・・』




男が●●●の近くで刀を振り上げた為、二の腕辺りに刃先があったったのだ

男がしまった…と思った時にはもう遅く、聖流の怒りは頂点に達した…




聖「てめぇ…覚悟できてんだろうな」




男たちは聖流の霊圧にあてられてガタガタと震え尻餅をついてしまった



聖「このくらいの霊圧で尻餅つくなよ、全然霊圧出してないんだぜぇ?」



そして、更に霊圧を上げようとした聖流に●●●が止めに入った










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