桜の花びらが舞う季節
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――看病すこと3日…男の子はゆっくりと目を覚ました
『あっ!よかったぁ!起きなかったらどうしようかと思ったよ!』
「・・・・・・・・・・・。」
『大丈夫?』
「・・・・・・・・・ここは?」
『私のお家!』
少女はにっこりと笑う
『ねぇ、アナタ名前は?えっーと、私○○○ ●●● よろしくね!』
「・・・久遠・・・・・な・・・」
『えっ?』
「久遠 聖流」
『くおん せな?聖流か格好いい名前じゃん』
「・・・・・・・・どうも。」
その後、●●●と聖流はいつのまにか仲良くなっていた
●●●と聖流は色んな事を話した
お互いに家族がいないこと…聖流は38地区から歩いてここまで来たこと、3日間眠りっぱなしだったこと… 色んな事を話した
『よく生きてたねー』
聖「まぁな、つーか…悪かったな3日間も世話掛けちまって」
『別にー?暇だったし』
聖「いつも暇だろ?」
『あはは!バレた?』
二人はふっと笑った そして●●●は何か思いついたらしく声をあげた
『聖流、これから行くとこでもあるの?』
聖「いや、ねぇーけど?」
それを聞いて、嬉しそうな顔をする●●●
聖流の方はワケがわからなく首をかしげている
『じゃぁ、一緒に暮らそうよ!』
聖「・・・・・。は?」
『だから!ここで一緒に暮らさない?』
聖「・・・なんで?」
『なんでって言われても…?1人より2人の方が楽しいし!そう言うことで決定ね!』
聖「俺に拒否権は?」
そして●●●は笑顔で俺に言ったんだ…
『ない!』
『今日から聖流はあたしの家族だからね!秘密とか遠慮とかなしね!』
多分、嫌と言ってもコイツは聞かないだろう
それに…俺も嬉しかった家族と言うものがいなかった俺は表には出さないが、本当は誰かに傍にいて欲しかったんだと思う…
俺はいつのまにか泣いていたらしい…●●●は何か変なこと言った!?とオロオロしている
それが可笑しくて俺は笑った
そして、俺はガラにもなく「ありがとな」とお礼を言っていた
何故か言いたくなった…そしたら●●●は優しく笑っていた…
俺は誓う事にした
俺を家族だって言ってくれた●●●を俺を救ってくれた●●●を何があっても守るって…一生ついて行こう…
そう、決めた…
アトガキ→