桜の花びらが舞う季節
□[16]Swing Come down Blade Thinking
2ページ/3ページ
――――この日、ある死神らの運命が変わる…
凛とした表情で歩く●●●と聖流。
今し方、2人は中央四十六室に呼ばれ…向かっている最中だった。
そして2人は中央四十六室へと足を踏み入れた…
『…………』
聖「…………」
四十人の賢者と六人の裁判官に囲まれ、重い空気が漂う。
「○○○ ●●●、久遠 聖流――お前達に使命を言い渡す」
『…………』
聖「…………」
使命…
聞こえは良いが、それは表向きの話。
多分、何か裏がある。と2人は思っていた…
「王、直々の命により…お前達を王属特務に任命する」
聖「王属特務?」
『何故…私達が』
「王がお前達をお気に召したのだ」
『……零番隊、にでもなれと?』
「そうだ、話が早くて助かる」
いきなり話が次々に進んでいく…
「そして、もう一つ…」
『まだ…何か』
「お前達には―――“死んでもらいたい”」
“死んでもらい”
四十六室の裁判官の言葉に、2人は眉間に皺を寄せた…
「と、言っても“仮”だ。死んだ事にするのだ」
聖「意味がよく分かりませんが」
「お前達を任務で動きやすくするためだ」
『死ぬ必要はないかと思いますが』
2人は落ち着いた口調で、淡々と話をしていく…
「決定事項だ。もう変える事は出来ぬ」
『私達に“存在”を消せと』
「無論だ」
“無論だ”…その言葉に●●●も聖流もグッ…と拳を握り締めた。
「お前達は今日の任務で命を落とす」
「隊長を○○○ ●●●に、副隊長を久遠 聖流に任命する」
「君たちはこれから“零番隊”だ」
「話は終わりだ、お前達は任務に行くフリをして姿を消せ。よいな」
聖流が何かを言おうと口を開いた時…●●●がそれを止めた。
『……行くよ、聖流』
聖「……あぁ」
2人は一瞬で、その場から姿を消した……
next→