桜の花びらが舞う季節
□[15]To be strong Fighting
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それから、七、八、九、十番隊へと回った。
そして……
花「最後は十一番隊ですね……」
『はは、花太郎はホントにあそこが苦手ね』
クスクスと笑う●●●。
花「わっ笑い事じゃないですよォ〜…本当に怖いんですよ、十一番隊は…っ!」
『今日はあたしも居るんだし大丈夫でしょ』
花「そうですけど…」
『ほら、しっかり!男でしょう』
そう言って●●●はスタスタと歩いて行く。
それを花太郎は、急いで追いかけた。
花「まっ…待って下さいよぉ〜!」
* * * * * * *
―――…十一番隊、隊舎。
『こんにちはー?』
花「……居ないみたいですねぇ…?」
『だろうね、道場の方か』
花「…行くんですか?」
『当たり前よ、少し見学していきましょ?』
花「えぇー…!!?」
嫌がる花太郎を無理やり引きずって連れて行く●●●。
2人は道場の方へと向かった。
「ウオオォォォー!!」
「でりゃあー!!」
道場からは、十一番隊の隊員達の唸り声が聴こえる。
本当に稽古か?と言いたくなるくらい激しい気迫に、花太郎は怖じ気づいて尻餅をついた。
やっぱり帰りませんか、と隣を見た時には、今さっきまで居たはずの人が消えていて、花太郎は恐る恐る辺りを見回した…
すると…道場の中に●●●を見つけた。
『アンタ、それじゃダメよ。隙だらけじゃない』
花「(でぇぇー!!?何してるんですかァー…!!)」
●●●はいきなり乱入して、隊員達に指導していた。
『まず集中力が足りないのよ、相手から目を逸らさない!』
「は、はいっ!」
花「ちょ…●●●さんっ…!」
花太郎の声に●●●は我に返ったのか、あ…と声を漏らした。
●●●は花太郎に向けて、やっちゃった…と舌を出してウインクした。
そんな●●●に花太郎は呆れていた…
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