短編(学園)
□風邪
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『…何?どうしたの?』
ナル「いや…夢でもみてるのかと…」
『は…?』
ナル「先輩が…コホッ‥!優しいなって、思って…」
『…貴方の中の私はどんな人間なのよ』
ナル「…先輩はー‥『言わなくてもいいわよ』
『喋ってるの辛いでしょう?薬飲んだ方がいいわね‥その前に何か食べないと』
『キッチン借りるわよ?』
ナル「………………」
鳴海は行こうとする◯◯◯の手首を掴んだ
『なに?どうかした?』
ナル「…いや‥コホッ…何でもないです‥」
『…そう。すぐ戻って来るから、待ってて』
ナル「…はい」
その後…
お粥を作って5分程で戻ってきた◯◯◯
鳴海はそれを食べて薬を飲んでまた、横になった
『あとは、ゆっくり寝てなさい』
ナル「はい…コホッ‥ありがとうございます」
『…いいわよ、別に』
ナル「忙しいのに、わさわざ…」
『病人がそんな事気にしなくていいの』
ナル「いぇ、ありがとうございます』
弱々しく笑う鳴海に、◯◯◯は軽くため息を吐く
『…お礼はいいから、早く治しなさい』
『貴方が治さないと、私がいつまでも面倒見るようになるじゃない』
ナル「…すみません‥」
◯◯◯はクス‥と笑った
そして、ポンポンと鳴海の頭を撫でた
『早く寝なさい?』
ナル「子供ですか‥僕は‥;」
『ふ、そうかもね』
ナル「ムッ…ねぇ、先輩…」
『ん?』
僕は…
今の先輩から見たら、子供かもしれないけど…
いつか、きっと
追いついて見せるよ
ナル「…やっぱ、何でもない」
『何よ?言いなさいよ?』
ナル「…うん?えーっと…たまには、風邪引いて見るもんだな‥と、思って‥」
『何で?』
ナル「うーん?…先輩がずっと傍に居てくれるからさ…?//」
『…ふ、ばーか』
ナル「イタッ…!?」
デコピンされた…
だけど、まぁ…いいやー
今日は、何か幸せだから
風邪ってのも、いいもんだよね?
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