桜の花びらが舞う季節
□[07]Passing each other Thinking
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『ルキア!』
ル「●●●…何故お前がこんな所に…?」
恋「えらく重い空気だったじゃねぇーか…何の話しだったんだ?」
恋次が聞くとルキアは視線を逸らした
ル「……朽木家に養子に来いと言われた…」
ルキアの言葉に恋次は驚く
●●●と聖流はやっぱり…心の中で思った
ル「学校もすぐに卒業させてやる。護廷十三隊への入隊もすぐに手配するからと……」
ル「●●●…恋次…聖流…、私は…」
“待って!!”
そう、
言おうとした●●●だったが、恋次に口を塞がれ何も喋れなくなってしまった
恋「…や、やったじゃねぇーか!!朽木家って言ったら大貴族じゃねぇーか!!」
恋「やったなオイ!!そんなトコに養子に行ったら、アホなほど贅沢できるぜ!?」
『ちょっと!!れんっ…!?」
さっきより強く塞がれ、●●●は恋次の腕の中でもがくが、やはり男の力には適わなかった…
さらに、恋次の言葉は止まらない…
ルキアの表情は悲しみを帯びていく…
恋「あーもー羨ましすぎてムカつくなァ!オイ!ハハハハハ‥!」
ル「…そうか…ありがとう…」
そう言うと
ルキアは部屋から出て行った……
ルキアが部屋を出て行ったのを確認すると、恋次は●●●を離した
恋「久しぶりだな!お前ら!元気だったか?」
恋「見ねぇ内にどんどん偉くなっていきやがってよー!!悔しいぜ、まったくよ!」
●●●は下を向いて拳を握り締めている…
聖流は壁に寄りかかり腕を組んで黙っていた…
恋「お前ら3人して、スゲーよな!俺も早く追いつかねぇとな!」
――…刹那‥
バシッ…!!!
静かな部屋の中に鈍い音が響き渡った…
恋「……!!?」
聖「!?・・・・・・・。」
聖流は一瞬目を見開いたが、何も言わず黙ったまま2人を見ている…
恋次は叩かれた事に驚きながらも、●●●を見て言葉を失った……
『どうして…!どうして止めなかったのよ!!』
『ルキアは…あんな言葉望んでない!!私達に止めてほしかったのよ!!』
『それを何故…止めてあげないのよ…!!!』
●●●は大声で恋次を怒鳴った…
●●●の瞳からは涙がとめどなく流れている…
『…ルキア‥泣いてた……!!』
恋次はゆっくりと口を開いた…
恋「やっと…アイツに家族が出来たんだ…」
恋次は辛そうな顔をする
『じゃぁ…そんな辛そうな顔しないで笑ってなさいよ…!!』
『…ルキアは家族なんでしょう!?嬉しいなら喜んであげなさいよ!!』
恋次は黙って●●●の話を聞いている…
『ばか恋次…』
恋「●●●…俺は…!!?」
●●●が恋次を抱きしめた…
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